内容説明
トリガーがもつ可能性は、時の合衆国大統領ブリーランドをも動かした。彼は、国民の安全と世界平和のためにトリガーの利用をおしすすめていく。だが、その前途には、トリガーを独占し、軍事利用をすすめたい軍部の思惑や、銃器を所持する権利を叫ぶロビイスト団体など、無数の障害が立ちはだかる。はたしてトリガーの力は、人類に変革をもたらすことができるのか!?巨匠が新たな視点から合作で描く、ハードSFの話題作。
著者等紹介
冬川亘[フユカワワタル]
1948年生、東京大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roughfractus02
9
「トリガー」と呼ばれる発火装置の普及によって、銃はそれを持つ人々にとって凶器に変わると「銃がなければ身の安全は確保できない」というアメリカ社会の前提が揺らぐ。一方、この装置自体が小型化し大量生産されて、地雷撤去目的等で湧出が始まると、各国も武器の非火薬化を余儀なくされる。この過程で明らかになるのは、非火薬化=非武装化ではないという点だ。本書では、非武装化しにくい例として国家の要人の安全を挙げる。この装置が実装された世界でも要人警護の体制を変えることは難しく、安全と防御の名目で非火薬的な武器の開発が始まる。2023/09/28
なぞらー
0
こういうのが本当にあったらと思うが・・・、最後のあれになったら怖いですね
丰
0
20011231
goldius
0
紆余屈折しながらも、全世界は非武装化への道を辿る2006/02/25