内容説明
他者の苦痛を快楽とする貴族が支配するユーブ帝圏と、共感能力者を王にいただくスコーリア王圏。両者の間には銀河の覇権をめぐって熾烈な戦いが続いていた。美貌のスコーリア王女にしてサイボーグ戦士ソースコニーは、超光速戦隊を率いての戦闘のさなかに出会った敵方の青年に、なぜか心惹かれてしまう。だが彼こそは宿敵ユーブ帝の世継ぎだったのだ…華麗なるニュー・スペース・オペラ「スコーリア戦史」ここに開幕。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たぬき
3
再読。SF版ロミオとジュリエット。ところどころにある説明的部分が読みづらいですが、ドラマティックな展開で進むのでサクサクいけます。とはいえシリーズ後続を読むほどにハマることはなかったなぁ。2016/12/14
610
1
未来で超能力で宇宙で、舞台設定はしっかりと説明が有ってそこはSF、一方で筋書きは恋愛小説。戦史と副題にあるけど戦争の描写はちょろっとだけ。悲運な二人と当て馬達、というよくある構図で終始、恋愛関係と心情描写が続く。テレパスによって深い精神の交流が…というのはまあわかるけど、結末は腑に落ちない。ミリタリーSFのつもりで読むとガッカリするので、意志強でしなやかな格好良さを主人公に期待した方が楽しめる。2021/04/30
Arte
1
何というか、設定はすばらしい(エンパス能力のあやしい説明とか)があざとい。設定がきっちりしているわりには、ストーリーに無理がある。同じような話ならビジョルドの方が百倍おもしろい。だいたい、「同じローン系サイオンである」というだけで、性格もよくわからん(いくら融け合ったことがあるとはいえ)、だいぶ年下の坊ちゃん育ちの男と世界の果てまで逃げようなんて思うやつがいるだろうか?
けるぴー
1
幾千の星々を統べる王国の王位継承者であり、共感能力を持ったサイボーグ戦士である女主人公が、憎むべき敵国の皇帝の息子と、そうとは知らず強烈に出会ったことから物語は幕を開ける。いい意味でも悪い意味でも今時の女性の書いたSFであり、設定も展開もそのあらすじだけを抜き出せば、いわゆるケータイ小説とさして変わりはない。とは言え、含まれているSF的エッセンスは十分に濃く、単なる宇宙恋愛ものというわけではない。だがオチが女性ぽいというか、男性諸氏には少しすっきりしなく感じられるかも知れない。少なくとも自分はそうだった。2011/07/23
ぱでぃんとんⅡ
1
久しぶりに再読しました。この本は、お気に入りのシリーズです♪ SFをベースにした恋愛物で、私は主人公のソースコニーが好き。意思が強い女性で、恋愛がうまくいかず心ひかれた男性は、敵の世継。戦記とあるけど恋愛がメインかな~。2010/09/24