内容説明
惑星ソラリスをめざしてグレディアがロボットたちとともに旅立ったころ、惑星オーロラのロボット工学研究所長アマディロが、二世紀にわたる恨みをはらすべく陰謀を企んでいた。アマディロはかつて自分の野望をたたきつぶした地球人ベイリをいまだに憎んでいるのだ。しかも、ベイリ亡きあと、その復讐の目標は、ベイリの生まれ故郷の地球に定められていた!「銀河帝国興亡史」とロボット・シリーズをつなぐ話題の長篇SF。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホームズ
9
面白かったけどラストが切ないですね。「彼はひとりぼっちになった」は・・・・。ロボット達の友情。そしてソラリアの謎が・・・。解決しないの?「銀河帝国興亡史」を読まないと(笑)しかしその謎が明らかになるのがだいぶ先って(笑)飛ばして真相だけ知りたい気分だ(笑)2010/09/03
つるら@turulaJB
7
ずいぶん前に読んだので、ファウンデーション後半のロボットのエピソードとか、どこに何が書いてあったか忘れてるけど、これは泣けるやつだったかな?
roughfractus02
6
プログラムを書き換えるには人間の心を読み、ロボットにない直感の力を見出すジスカルドの存在が必要だ。なぜなら、状況の悪化が3原則を守るロボット達を機能停止させる中で、ダニールとジスカルドに第1原則の「人間」なる個別対象を「人類」なる一般対象へ書き換えさせ、「第零原則」を作らせることができるからだ。「人類」とは感情で動く集団に冠される名だ。そして、集団を未来予測する心理歴史学がこの新3原則と統合するのは、ジスカルドが自らをダニールにDLし、変容したダニールがこの集団を守護天使(ダニエル)として見守る時である。2018/11/25
shiro
6
ダニールとジスカルドの友情と、喪失。ジスカルドは重いものを残したなあ。これからダニールがどうなっていくのか、そして消えたソラリア人とのつながりはどうなるのか、今後の地球と銀河帝国の興亡、グレディアとDGの未来、などなど気になることが盛りだくさんで終わってしまった。早く続きが読みたいなあ。2014/08/23
つきと
6
ある程度ラストを予想してはいたけど、切ない。無機質な筈なのにダニールとジスカルドの間にあった何かがとても人間的で、それでいて最後までロボットでしかない二人の姿が切なく理解不能。 悪役であるところのアマディロが滑稽で最後のマンダマスとのやり取りは喜劇的。それもまた面白かったです。2010/08/10