ハヤカワ文庫<br> タイム・シップ〈上〉

ハヤカワ文庫
タイム・シップ〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 378p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150112219
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

1891年、時間航行家はタイム・マシンに乗り、ふたたび未来へ旅立った。タイム・マシンを発明した時間航行家は、最初の時間旅行から帰還したものの、野蛮なモーロック族に拉致されたエロイ族の少女ウィーナを忘れられなかったのだ。彼女を救うべく時間航行家は西暦80万2701年の未来をめざすが…。英国SF協会賞、ジョン・W・キャンベル記念賞、P・K・ディック賞、クルト・ラスヴィッツ賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

313
H・G・ウエルズ『タイム・マシン』の続編。ウエルズのタイムトラヴェラーの帰還直後から物語が始まる。刊行はウエルズの丁度100年後。つまり、その後100年の知見が加わっているわけである。この上巻での最大の課題はタイム・パラドックスをいかに克服するかにあったようだ。ここではそれを、1度目のタイム・トラヴェルによって未来が変わったとし、幾通りもの未来や過去がありうるものとした。そのために援軍がクルト・ゲーデルまでが担ぎ出されている。不完全性の定理は理解の遥か彼方だが、彼のエピソードは実にうまく取り込まれている。2016/12/09

扉のこちら側

80
2016年333冊め。【173-1/G1000】ウェルズの『タイム・マシン』の公式続編。既に古典の域にある原作の設定を生かしながらの大胆なプロットに満足。やはり21世紀に読んでも、科学はまだ想像力を超えられないのだと感じた。「時間改変戦」「無限の時空をめぐる時空航行」等の単語もよい。下巻へ。 2016/05/17

セウテス

57
ウエルズ作「タイムマシン」の、公式に認められた続編。本家では滅亡に向かう世界を観た主人公タイムトラベラーが、1891年に戻り友人に未来の世界を語った後、再び時空の彼方へ旅立った所で終わっている。本作は主人公が戻った所から始まり、亡くなったエロイ族のウィーナを助けたいという設定で、2度目の旅に出るとしている。本家は社会主義のウエルズが、資本主義の未来はこんなものだと考えた作品の様だが、本作は純粋にSFの世界だ。前の時空旅行で変わってしまった未来、果して彼はウィーナのいた未来に辿り着く事が出来るのか、下巻へ。2016/12/09

たち

30
面白いです。過去や未来はひとつではなくて、たくさんあって、過去に何らかの干渉をすれば、未来は変わっていくという事が良くわかりました。下巻へ。2019/12/17

作楽

16
タイムマシンの続きと言うことで。主人公の短絡的な考え方には、あまり共感できないものの、続きが気になります2017/11/21

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/523495
  • ご注意事項