ハヤカワ文庫<br> ファウンデーションへの序曲(上)―銀河帝国興亡史〈6〉

ハヤカワ文庫
ファウンデーションへの序曲(上)―銀河帝国興亡史〈6〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 369p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150112127
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

銀河紀元12020年、惑星ヘリコンから銀河帝国の首都惑星トランターにやってきた若き数学者ハリ・セルダン。トランターで10年ごとに開催される数学者大会で、セルダンは、心理歴史学を応用することにより人類の未来を予言できるという理論について発表した。ところが、故郷へ帰ろうとしていたセルダンに銀河帝国の皇帝クレオン一世から、召喚の知らせが届いた…。伝説の天才数学者セルダンの若き日の八面六臂の大冒険。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

だまし売りNo

23
数学者ハリ・セルダンは銀河帝国の首都惑星トランターで開催された数学者大会で心理歴史学を応用することで人類の未来を予言できるとの理論を発表した。量子力学で否定されたラプラスの悪魔のような主張である。この理論に目を付けた銀河帝国皇帝クレオン一世はセルダンを強制的に召喚する。理由も説明されなかった。ここには権力の強引さがある。 セルダンは「皇帝に拝謁をたまわり、お褒めの言葉をちょうだいすることになるとしても、嬉しいとは感じなかった」(21頁)。この思いは大いに共感できる。 2022/06/12

ジロリン

14
再読。「ファウンデーションの誕生」を読み始めたら、こっちを先に読まなければいけないことに気付き、読む順番を変更。シリーズの骨子となる「心理歴史学」を、セルダンが生み出すまで、が本書のメインストーリー。あちこち色々な仕掛けがあるのだが、読み進むうちに段々内容を思い出し、「ああ、この人とこの人が"意外な正体"を持つんだっけ」などと思いながら上巻を読了w 人口の減少と、進歩する意欲の減退が世界を衰退へと導く…初読の時点ではなかった、リアルな実感伴う今の社会状況。優れたSFは、やはり「予言の書」となるのです。2015/12/10

鐵太郎

12
 ファウンデーション・シリーズは、アイザック・アシモフの代表作とされて不動の人気を勝ち得ましたが、初期の三巻までで1957年にいったん止まりました。理由はいろいろあります。すべてアシモフ側の理由ですが、作家とは神様ですのでご託宣に逆らうのは下々の人間としては愚かなこと。しかしその愚民たちの切なる願いは、ついに天上の神々たちの影の支配者にして下僕たる出版編集者たちを動かし、1982年にいたってようやくその続編が書かれました。めでたい。叩けよ、さらば開かれん。 (マタイ伝でしたっけ?)2006/05/24

秋良

11
一巻登場時、すでにお爺ちゃんだったハリ・セルダンが若くてしかも意外と肉食系!(笑)思考力の低下が帝国の衰退へと繋がる、これは無視できない示唆だと思う。あとは歴史学者と数学者の、知識の取捨選択みたいなものは面白かった。2017/11/05

Small World

11
どうしても、若いセルダンをイメージできずに苦労しますが、やっぱり物語に惹きつけられてしまいます。そして、「ロボットと帝国」や「ファウンデーションと地球」を再読したくなってしまいました。w2014/12/07

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