内容説明
デイヴィーはガールフレンドもいない、読書好きのごく平凡な高校生。でも、彼にはひとには真似のできない能力がそなわっていた。それは、ジャンプできることだった―何百マイルも離れた場所へと一瞬のうちに移動できるテレポーテイションの能力である。ふとしたことから、自分のテレポーテイション能力に気がついたデイヴィーは、乱暴者の父の財布から金を盗みだし、ニューヨークへと向かったが…痛快無比な冒険SF。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
卍ザワ
1
SFという感じはせず。負け組少年が特殊能力を手に入れ、人生が引っくり返ってしまった非日常な日常で、スティーヴン・キングのスタンドバイミーあたりを思わせるアメリカ青春白書もの。負け組あるあるなど、身に摘まされるあまり読んでて苦々しくなる。ハリウッド映画になるほどのド派手な展開は、上巻までのところ見当たらない。しかし、主人公が特殊能力を手に入れてなかったら、と思うと、あまりにも救いようがなく、軽い語り口だが、フィクションから透けて見える、アメリカンな病巣のリアルが重たい。2018/06/03
金春
0
超能力に目覚めた少年の痛快爽快な冒険活劇を想像していたが、意外と重いと言うか痛ましい。けれど続きが気になる面白さで、読み出すと止まらないスピード感はある。2009/10/08
おだまん
0
テレポーテーション能力に気づいた少年の物語。映画の主人公はもちろんかっこいいのであるが、フツーの少年ぽく描かれているのがよい。今のところどちらかというと少年の心の傷の描写が主。2008/04/30
さくら🌸
0
跳べるようになってしまった経緯が ちょっと哀しい。2008/03/25