ハヤカワ文庫<br> 火星転移〈下〉

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ハヤカワ文庫
火星転移〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 423p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150111885
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

火星の命運は若き女性政治家キャシーアに託された。困難な地球との交渉にあたる彼女は、かつての恋人だった物理学者のチャールズから、超兵器としても応用可能な“ベル連続体理論”の存在を知らされる。だがそれは両刃の剣だった。その理論の潜在的な破壊力に気づいた地球によって、火星への全面攻撃が開始されたのだ…近未来火星のヴィヴィッドな描写と破天荒なプロットでネビュラ賞に輝いた、ベア畢生の超大作登場!ネビュラ賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けいちゃっぷ

13
後半も政治的なやりとりに終始していた印象で、終盤の超ド級の仕掛けがどうにも物語とフィットしてない気がする。 避けて通れないとはいえ。 さて、その後の火星もだが地球もどうなることやら。 423ページ 2017/12/12

roughfractus02

4
回想は危機に過去なる距離を与える。老女性政治家の回顧録後半では、物質から対立を発想するヒトの思考に起因することが示され、ナノテクと量子論でその解決の道が開かれる。なぜなら物質から発想する思考を持つことが対立可能な距離を作るのだから。原題はMoving Mars。量子レベルでMove=テレポートすると、原子は同じ配置を保てても電子は不確定性原理の制約を受けるという。作者はさらにマザー・シストなる一生命体を種とした生態系ビジョンを提示する。読後、語る「女性」を自分の世界から想像する支配側にいた自分を痛感する。2018/08/24

マサトク

3
無茶苦茶読み出があって無茶苦茶面白かった。下巻ではついに「火星転移」が起こるわけだけど、そこにいたる物語、政治の大きなうねり、葛藤、そのあたり実に濃厚。本筋も関わり合うのかと思えた火星の生物学も、最後で豊かな世界を幻視させるのに奏功しているしな。政治家の自叙伝スタイルだったのもヨシ。いやー積んでた自分に猛省を促したい。2023/02/19

ろびん

3
いきなりジェットコースターみたいな展開でした。ラストシーン、複雑だなあ。2019/11/03

k16

1
20161030読了。 上下巻とも面白かった。 タイトル通りの火星SF。壮大です。2016/10/30

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