ハヤカワ文庫<br> 火星転移〈上〉

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ハヤカワ文庫
火星転移〈上〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 427p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150111878
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

人類が火星移民を始めて100年を経た22世紀後半。火星市民はナノテクを初めとする先端技術を適度にとりいれた共同体生活を謳歌していた。だが、火星が独立憲法の制定と政治的統一をめざしていたそのとき、母なる地球は密かな陰謀をめぐらしていた。テクノロジーの袋小路につきあたった地球の目的はただひとつ―独立にはやる火星を従属化、搾取すること!未曾有の動乱の嵐は、いままさに赤い惑星をまきこもうとしていた。ネビュラ賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けいちゃっぷ

13
なんとなくタイトルがネタバレしているようなイヤな予感がするのだが。ベアは『ブラッド・ミュージック』しか読んでいませんが、骨太という印象。だからなのか、重要人物であろうヒロインの前フリと思える話が延々と続いていささか疲れた。 さあ、火星は危機を乗り越えられるのか・・・。 427ページ 2017/12/10

roughfractus02

4
SFの本質を問う際、作者は既成ジャンルを用いるようだ。本作前半では、恋愛小説と典型的冒険SFの舞台である火星の支配/従属の関係が並置される。火星には植民して100年の人々が住み、政治体制を持たない血縁中心の独立組織を多数形成している。自らと同様の政治体制を望む地球は、火星の従属を求める。地球/火星(SF)と男性/女性(恋愛小説)のカップルの並置は、互いの不信や関係の危機を通して支配/従属の概念カップルを際立たせる。本書の語りが火星に住む女性の一人称の回想という点が、3つのカップルのその後の変容を匂わせる。2018/08/24

カザリ

3
1章はSFとして期待するとむずかしいけれど期せずしてして恋愛小説をよんでしまったと思うと楽しめた。というかすごい。チャールズをどうしても描写上好きになれずなぜかいけ好かないと思っていたら主人公が別れをきりだしたのでその微妙な描写も計算だったのかと思い脱帽。それ以上に両思いの瞬間や別れのシーンは涙したり悔しがったり楽しめました2014/01/28

マサトク

2
22世紀後半、統一に向かっていた火星が地球による干渉を受けていた。マジュムダー一族の若きヒロインが、地球での交渉に向かう政治家のアシスタントとして同道するも、地球側の陰謀に巻き込まれてしまい…と言うところまで。ナノテクと機械知性の発達した世界観がとにかく魅力的。人間を心理的にも肉体的にもデザインすることが常識となった地球人にとって、「昔ながらの生活をしている」火星人が珍奇なもの扱いされたり。(空気中のナノマシンによって情報共有するのが普通のため、主人公たちはその貿易処置を受けたりする)面白い。2023/02/13

ろびん

2
面白い。地球、結構良いじゃん、とか思ってしまう。2019/11/03

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