ハヤカワ文庫<br> 第81Q戦争―人類補完機構

ハヤカワ文庫
第81Q戦争―人類補完機構

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  • サイズ 文庫判/ページ数 424p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784150111809
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

長い年月の果てに、地球は傷ついていた。疲弊した人類は孤立した都市群に追いこまれ、地上を覆う荒れ野では、突然変異した獣や人間狩猟機たちが徘徊するのみ―そこに現われ、その後一万年以上にわたる支配を確立した「補完機構」とはいったい何だったのか?妖しくも美しい補完機構の未来史の中でも、とりわけ伝説的な色彩を帯びた9篇を収録。加えてスミスの多才を示す貴重な非シリーズ作品も収めたファン必読の短篇集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kokada_jnet

44
旧シリーズの3冊目の短編集。この本の邦訳は1997年刊行だから。のちの『人類補完機構全短篇』(全3冊、2016年から2017年に邦訳刊行)の元になった『The Rediscovery of Man』は1993年に既に刊行済であったので。入れ違いの翻訳になっている。フレッド・ポールの裏話満載の序文が楽しい。『スキャナーに生きがいがない』収録の「第81Q戦争(改稿版)」を先に読んでしまうと、この本に収録されているオリジナル版の「第81Q戦争」はいかにも若書き。 2016/03/24

ニミッツクラス

28
97年(平成9年)の税抜699円の青背3刷を再読。著者(=ラインバーガー)のとっ散らかった“人類補完機構”を纏めたピアスに感謝。底本の編纂には納得できないが、年表だけでも理解度100%増し。今から読む人はとてもラッキー…早川16~17年の全短編3冊を読めば良い。本書が出た頃は、美味しいとこ取りのカスが本書として刊行されたような印象だったが、実際は真逆で、“補佐役”の人・組織が“人類補完機構”を成立させ、或いは光子帆船から平面航法へ転換して宇宙進出する場面がリアル表現されているのは本書だけだ。★★★★★☆2021/10/25

月世界旅行したい

21
再読。やっぱりスミスは別格ですごいな。2015/04/02

かえるくん

18
これにてとりあえず人類補完機構シリーズ読了。しかし帯に「〈補完機構〉とは何だったのか?」とあるように、本当に何だったんでしょうね?というのが正直な感想。日本語としての意味がとれないような難解な文章ではないのに、読み終わったときに、これは理解できたと確信できる作品がほとんどない。ただその向こうに広大な世界がひろがっていて、その一端にちょっとだけ触れられているのかもという感覚はいつもあった。だから意味はわからなくても、何度でも読み返したいという思いがあふれでてくる。こんな気持になれる作品にはじめて出会った。2014/10/25

みーまりぽん

17
ぅぅ.. これでハヤカワ文庫のコードウェイナー・スミス作品全4冊完読かぁ、寂しいなあ。最後に編まれた、寄せ集め的短篇集のようで、人類補完機構シリーズもの9篇とシリーズ外のもの5篇が収録されているのですが、それでも面白い1冊となっています。確かに、少し力の抜けたコミカルな作品も含まれていましたが.. 人類補完機構シリーズを集めた作品集が出ていたはずなので、これらハヤカワ文庫に未収録の作品がまだあるのかな?ちょっと検索して探してみなければ。 それにしても、この壮大なシリーズを発想・構築する頭脳はすごいですね。2024/01/01

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