内容説明
新聞記者のぼく、マローンは取材で風変わりな動物学者のチャレンジャー教授と知りあった。この御仁、人跡未踏の南米秘境に今なお有史前の動物が棲息する台地があるなどと、とんでもないことをいう。だが思わぬいきさつから教授と共に南米に赴くことになったぼくは、いつしかジュラ紀そのままの驚異の世界に入りこんでいた…圧倒的な迫力で万人を魅了する“恐竜スペクタクル”の原点となった、SF冒険小説の古典的名作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こふく
19
図書館本。アドベンチャー×ダイナソー!面白いに決まってるやつ♪キャラクターや人間心理も上手く、ストーリーがレポート形式でどうなるのかワクワクする。笑わせるシーンもあれば、ハッとさせられたり、一緒になって冒険した気分に!あぁ、南米はいいなぁ。最後の終わり方も好きでした。 2020/06/25
ちび\\\\٩( 'ω' )و ////
18
とある南米にある秘境には、有史前の動物が棲息する台地があった。新聞記者マローンと動物学者のチャレンジャー教授の一行はこの人類未踏の領域に踏み込む、、。小説ジュラシック・パークの元祖。映画キング・コングもこのネタからの派生である。また日本では手塚治虫も影響を受け、この題名の漫画を書いているほど。また小説や映画や漫画等に多大な影響を与えている。読後は青少年向けの冒険物の感が大だが、中身はしっかりと描かれていて読み易く、映画ジュラシック・パーク・ロスト・ワールドを匂わせるラストに懐かしさを与えてくれて良い。2020/03/08
kirinsantoasobo
14
図書館本。シャーロック・ホームズで有名な著者ですが、以前読んだ中谷宇吉郎さんの本の中で、こちらの本が紹介されていたのと、映画「ジュラシック・パーク」の続編「ロスト・ワールド」を作る時に参考にされていたのを知り読んでみました。物語の運び方や心情や情景の描き方の上手さにすぐに世界に惹き込まれ、恐竜や古生物が好きなわたしには楽しい冒険の時間でした。冒険者達の個性の強さも面白くて映画を思い出す場面もあり、また映画を観たくなりました。どこかの未開の地に絶滅したはずの生物がひっそり生息していたら素敵だなと思います。2024/02/22
Shungo Shimazu
7
子供の頃から乱読家であったが、普通にみんな読んでる本は実はあんまり読んでないことに最近気がついた。コナンドイル卿の冒険小説。異形の賢人チャレンジャー教授のキャラクターが秀逸。いや、面白いじゃないか。そこらじゅうでオマージュされ尽くして陳腐に感じるところがあるが、先駆者としては致し方の無いところであろう。けっこうすぐ読めるので、映画とか好きな人でもし読んでないという人がいれば是非読んでおくべきです。2014/11/20
ゆ
7
まさに不朽の名作。SF好きとしてはもっと早く読んでいたかった。 メイプルホワイトランドの魅惑的な描写はもちろん、文明社会に戻ってきて反対派に恐竜を見せるところやマローンが失恋してしまうところなど、ラストもしっかりと心をつかまれた。黒人に裏切られるところや猿人たちの酷い仕打ちなんかもリアルでドキドキしながらどんどん読み進みたくなった。子供が少し大きくなったらお薦めしたい1冊。2014/10/14