内容説明
2038年。若き天才物理学者アレックスはマイクロ・ブラックホールの生成に取り組んでいた。これが完成すれば画期的なエネルギー源となる。ところが思わぬ事故でブラックホールが地中へ落下、このままでは地球は内部から食いつくされてしまう。人口爆発や深刻な環境汚染などの危機的状況に加え、さらなる致命的な壊滅の危機に直面した“母なる地球”を救うべく、アレックスたち科学者チームは絶望的な戦いに乗り出すが。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ろびん
1
老人による監視の所は面白かったなー。2019/04/19
ふじい
0
当時テンポが乗れず積読だったが、現代から見るとよく理解できて、なかなかスリリングでよかった。ストーリー内の議論とうんちくも幅広く壮大で楽しめた。2017/01/15
tanukiarslonga
0
ガイア仮説プラス人工ブラックホールという大ネタからの色んな小ネタをもろもろぶち込んだ大風呂敷SF。上田早夕里の『火竜の宮』と似たような設定たがこちらの方が基本楽観的で大味なつくり。 2016/05/13
黒胡麻
0
自分が作ったブラックホールを地球中心に落としてしまった天才科学者が地球消滅を回避するために奮闘するストーリーを軸に、2038年の世界が多角的な視点から緻密に描写される。2015/12/16
ヒロくん(脱脂)
0
近未来の社会や文化の変化が、複数の主人公の詳細な心情とともに描かれますが、ページのほとんどがその近未来社会の描写に費やされるので、本筋であるところのマイクロブラックホールの話が全然進まないし、起こってる事も分かりにくく、こちらがおいてきぼりの説明セリフが多すぎてキャラに感情移入できない。凄く細かい部分まで練られた舞台設定なので、後で読み返してみると面白いんですけどね。2015/07/16