ハヤカワ文庫<br> 天界の殺戮〈下〉

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ハヤカワ文庫
天界の殺戮〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 445p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150110819
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

“銀河法典”の定めに従って復讐の旅に出た子供たち。母なる地球の仇敵をもとめる旅を続けること五年、ついに探索チームが破壊機械の発進元と見られる星団を発見した。いよいよ復讐のときだ―子供たちは勇躍戦闘機を駆って問題の星団をめざすが、はたしてそこで、本当に地球を壊滅させた文明を発見し滅ぼすことができるのか。俊英ベアが奔放な想像力を駆使して壮大に描くSFスペクタクル。『天空の劫火』続篇登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ジンベエ親分

6
中盤から異星人の共闘者が加わり、「頭を振り絞って読む度」はさらに増す。さらにクライマックスは当然のことながら「天空の劫火」よりさらにスケールが大きなシーンが続くので、頭が沸騰しそう(笑)。まあ、作者も含めて人類の誰一人見たことがない光景なので、これを頭に描けるか否かは読解力というより想像力の勝負かな。 最期の「手段」はやや反則気味だとは思うが、こうでもしないと話がまとまらないよな。決して「ハードSF」ではないと思うが、ハードSFの読後感に近い。「復讐戦」のカタルシスは決してないのが逆にリアル。2015/12/30

レイス

2
あまり面白くなかった。信頼のおけない船内の人間関係。敵に近づけたのはいいけど、本当の敵かあいまいなままやっちゃった最終兵器。もしかしたら冤罪かもしれない勝利。登場人物たちの気持ちにあまり喜びがないので感情移入しても楽しくない。セックスシーンは息抜きなんだろうけど、女性読者には全く潤いがない。SFのスケールの大きさは認めるけど、破壊するスケールが大きくなっただけのような気がする。テーマは星系を壊すほどの大量殺戮してもいいことないよと言いたかったのだろうか。2022/01/01

マサトク

1
なるほど「天界の殺戮」というタイトル通りの話ではあった。これはこれでフックがあって面白く読めた。殺戮者たちによって作られた無垢な知性体がいたとして、それを殺していいのかという疑問があろうとも、それはまあしゃーなしだわなという話ではある。人とブラザー(クミヒモ異星人)たちがそのプロセスに向き合っていくのを描くのがこの物語とも言えるか。最終的に「有罪の証拠」が見つかるのだけど、現実をみれば「(イラクの)大量殺戮兵器とは何だったのか」みたいな話もあるよな。「マム」たちの製造者とは、等謎がいろいろ残るのが心残り。2023/05/10

どんぐりころころどんぐりこ

1
かなり重めの話にシフトしたように思える。相変わらず、登場人物が多く追いきれない。前回で死んだ登場人物の名前が時々出てくるので、誰が今生きていて、死んでいるのか把握しづらい部分があった。話全体としてはかなり面白かった。THE SF作品という感じではあったが、話は細かい部分まで作り込まれている。SFを読み始めたという人にはあまりお勧めはできない。2021/05/21

赤井流久

1
☆ 物理学?の知識が乏しいせいか、何が起こっているのかのイメイジがさっぱりわいてこなかった。永く辛い二ヶ月の末、ようやく読了できたものの、異星人の同胞が出てくるまで、意義があるとは思えない挿話が繰り返され、何度も投げ出しそうになった。とはいえ、それ以降の展開もさして胸が躍るほどでもなく、このような比較的近年以降のハードSFはほとほと性に合わないらしい。自分の知識の貧困さが原因であるとはいえ、絵が見えてこない文章はどうにかならないものか。2013/06/07

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