内容説明
惑星オーロラで、ベイリはジスカルドとダニールというふたりのロボットとともにロボット破壊事件に取りくむが、捜査は難行をきわめる。容疑をかけられたファストルフ博士は、オーロラきっての親地球派。その博士が失脚すれば、地球の宇宙進出を封じようとする過激論者が主導権を握り、銀河系での地球の立場が危うくなる。地球人80億人の命運がかかったこの事件をベイリは解明できるのか。巨匠が放つSFミステリの傑作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
催涙雨
50
べつのシリーズとの相関を強く匂わせている作品なのであまり単一で評価するものでもないのだろうけど、ひとつの作品としては前作および前々作のほうが好きだった。とはいえ、ロボットもの三部作の一応の完結編という形で見ればわりと据わりのいい作品だし、冗長なことを除けばベイリとイライジャが織りなすSFミステリの魅力は依然として顕在である。超常的とも言える搦手のような結果ではあるけど「夜明け」に対するポジティブな幕引きそのものは本シリーズにとても相応しい。終盤のベイリVSアマディロの流れはなんとなく逆転裁判っぽかった。2020/11/13
k16
12
20120725読了。 強引なベイリの捜査は相変わらず。 勝手のわからぬ星での解決までには登場人物が少ないのかなぁと。 地球人の広場恐怖症あたりを理解したうえで読まないといけないので『鋼鉄都市』から順に読むのがいい。 ラストのジスカルドとのシーンは好きだな。 さてそろそろファウンデーションシリーズも読まねば。2012/07/25
ホームズ
9
後半も面白かった~(笑)ベイリの強気な展開から事件が動き出して(笑)ファストルフを救うという目的は達したけど若干論点をごまかしてしまった感じが(笑)しっかり事件の真相はつかんでいましたけどね(笑)そしてグレディアとの別れが切ないですね。2回しか会っていないのに・・・。あ~『ロボットと帝国』を早く入手しないと・・・。連休が終わってしまったから次の休みまで我慢だ~。2010/08/30
DEAN SAITO@1年100冊
8
その標題が何を指すのか、その本の最終盤で満を辞して明らかになるのは素晴らしい読み物のひとつの特徴だ。この本もそう。夜明けのロボットとはだれか、答えはきちんと、それも劇的に用意されている。2020/09/08
ゲンショウ
8
ジスカルドとベイリの対話(ミステリー的には謎解き。)の場面は未だに目頭が熱くなります。又読もうかな。