ハヤカワ文庫<br> シェイヨルという名の星

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ハヤカワ文庫
シェイヨルという名の星

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  • サイズ 文庫判/ページ数 346p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150110628
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

第一級の犯罪者だけが送りこまれる、究極の流刑地シェイヨル。この星でどんな苛酷な刑罰が実施されているのか、知る者はいない。分かっているのはただひとつ、シェイヨルが“死”のない世界だということ。つまり、受刑者の苦難は永遠に続くのだ…表題作ほか下級民の反乱を率いた犬娘の悲哀を描く「クラウン・タウンの死婦人」など全四篇を収録。現代SFきっての名匠が抒情ゆたかに綴る謎と魅惑に満ちた未来史の世界。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ニミッツクラス

13
94年の税抜583円の初版。元本は米75年のJJピアス編の一冊で、それを早川が二分冊して刊行。バラバラだった“人類補完機構”の短編群を時系列に沿って編んだピアスの努力に超感謝。本書は概ね後半の作品で、紙幅の都合で若干前後するも、背景のタームが長大すぎて問題ない。本書は4編収録で、後発16年の「アルファ・ラルファ大通り」に全て納まっている。昨日今日書いたような内容だが60年代に書かれており、驚嘆の一言。著者は66年に他界(享年53歳)し、本書中の一篇「老いた大地の底で」が同年初出で遺作となる。★★★★★☆2018/06/12

bowmorelover

12
ついに読んでしまった。これで人類補完機構シリーズを制覇。「クラウン・タウンの死婦人 」人類補完機構シリーズの中でも長めの作品。哲学的。、「帰らぬク・メルのバラッド 」はク・メルとジェストコーストの話。ヒロイン、ク。メルの活躍が見れる。そしてク・メルの恋…非常に切ない。表題作「シェイヨルという名の星」死ぬことが許されず、またシェイヨルにいると体から臓器が増えていく。その増えていくときは例えようのない痛みを伴い、それを紛らわせるためい薬を使う。読んでいてこれほど恐ろしいとは…どれも珠玉の短編、読んで損なし。2012/05/11

アルビレオ@海峡の街

12
人類補完機構シリーズ2作目読了。やっぱり訳ワカラン導入部から始まり、どんどん物語に惹きこまれていく。「クラウンタウンの死婦人」と「帰らぬク・メルのバラッド」でお腹いっぱいなのに「シェイヨルという名の星」でトドメを刺される。あのスズダル中佐が??相変わらずク・メルは魅力的だが、猫耳という描写はどこにもないよ。2012/04/16

けいちゃっぷ

10
『鼠と竜のゲーム』は正直あまりピンと来なかった。 これも同様ではありまして、人物名は読んだ端から忘れてしまうので個々独立した作品と思って読みましたが、なんと言うか「凄み」が出てきましたね。 特に表題作はけったくそ悪いんだけど美しい。 346ページ2012/08/14

k16

8
20160520読了。 これも人類補完機構シリーズ短編集。 引き続き面白かった。 ド・ジョーンやク・メルの話、いいよ。2016/05/20

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