ハヤカワ文庫<br> 2010年宇宙の旅

ハヤカワ文庫
2010年宇宙の旅

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  • サイズ 文庫判/ページ数 428p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150110529
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

2010年、宇宙船アレクセイ・レオーノフ号はいま地球を旅立とうとしていた。10年前に遙か木星系で宇宙飛行士4人が死亡、1人が失踪した事件を調査し、遺棄された宇宙船ディスカバリー号を回収することがその任務だった。果たして真相は究明されるのか?そして、木星軌道にいまも浮かぶ謎の物体モノリスにはどんな奇怪な目的が秘められているのか…。前作を上回る壮大なスケールで全世界に興奮を巻き起こした傑作長篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

78
名作「2001年宇宙の旅」の続編。今度の舞台は木星。スターチャイルドとは何か、ボーマンはどうなったのか?「2001年宇宙の旅」で残された謎のいくつかが解き明かされます。単独の作品として読んでもそれなりに楽しめました。でも、続き物としてみると作品のインパクトとしては、やはり「2001年」の素晴らしさには及ばない。この後の続編もあるのですが、未だに手を出していない。さてさて、どうしようかな。★★★+

りんご

40
皆さんの感想を見るに、どうやら映画の続編のような雰囲気っす。リアル世界では2021年だから、11年も前ではありますが、この世界はまず400万年前になんかの存在から干渉を受けてるからね。んで、スターチャイルド誕生から9年後な訳です。なんかの存在の大いなる実験、今なおそれは続いてます。木星の巨大黒斑の正体がわかった時「ギィー」って言いました。2021/06/17

おぎにゃん

18
次から次へと未体験のビジョンが脳髄に送り込まれ、圧倒される。知識ではなく、感覚として送り込まれるのだ。最高知性に翻弄される人類というビジョンにである。本作では、モノリスを創った知性体の正体とその目的が明らかにされているけれど…その全てが理解できたとはいいがたい。しかし、人類を創造した知性の丸ごと全てが、創造された側である人類に理解できるものなのだろうか?その回答の一部は、自らを創った人類に対するハル9000の言動に関する描写で触れらているけれど…全ての真相は次作に持ち越されたようだ。楽しみである。2016/07/24

ゲンショウ

15
高校生の頃、映画を観てから拝読。クラークによる一つの解釈として理解。命とは、この宇宙の必然なのかも…?と、気付きを呉れた本作。モノリスを創造した者の意図が垣間見える。多分、この時点では、著者もこの創造者と人間の関係を決め兼ねていたんだなと、思える。

マーブル

10
「2001年≒エイリアン」そして「2010年≒エイリアン2」。続編にまつわるあれこれを感じる。キューブリックとの共同作品とも言うべき『2001年』と同様のものを求めると失望するのではないか。映画『2010年』の方はまだ未見だが、そちらもそうではないかと想像する。あたかもSFホラーであった『エイリアン』が、『エイリアン2』ではSFアクションになったかのように。  『2010年』がアクションと言うことではないが。そしてやっぱり続きが気になってしまう。2018/05/10

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