感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GaGa
38
22世紀、地球上では永続的に戦争状態であり、テラフォーミング化された月でも表側(地球側)と裏側では反目しあっている。主人公は月に激突しようとしていた彗星を撃墜した後、裏側に投げだされ、謎の工作員ダガートと行動を共にする…酸素を牛耳る者こそが世界を牛耳ると言う象徴としての名称が「酸素男爵」。だが、途中月の裏側に住むヤスヒロなる反体制勢力視点で書かれる章があるにも関わらず、その存在はいつしか忘れられ(捨てられ)観念的な結末へと突き進むおかしな物語。よくぞ翻訳出版したなと思わせる駄作。ある意味貴重な駄作。2012/01/29