ハヤカワ文庫<br> わが愛しき娘たちよ

ハヤカワ文庫
わが愛しき娘たちよ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 503p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150109776
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

寄宿舎惑星の女子寮、その男子禁制の聖域でなにが起こったのか?性と生殖が切り離された未来のセクシュアリティを描破して、スキャンダルをまきおこした超問題作「わが愛しき娘たちよ」。大空襲下のロンドンを訪問した時間旅行者の冒険を描いてヒューゴー、ネビュラ両賞を受賞した傑作「見張り」。アメリカSF界きっての人気女性作家が幅ひろい作風で、優しく怜悧に、そして過激に読者の知性を挑発する話題爆発の作品集。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

29
表題作をアンソロジーで読んで驚愕したため急ぎ読んだ第一短編集。最初の「見張り」がすごく響いて「鏡の中のシドン」でいつまでも泣いた。「サマリア人」の余韻も忘れ難く「デイジー、日だまりの中で」に呆然とした。「月がとっても青いから」に笑った。これは良い作家に出会いました。長編にトライしたいです。2017/08/13

亮人

24
もちろん《オックスフォード大学史学部》シリーズの「見張り」目的。もちろん楽しく読んだけど、しかしほかの短篇は半分ほど読んで放置してしまってました。どうも苦手な幻想系(?)が多くて梃子摺った。表題作もオールタイムベスト投票の常連だがピンとこなかった。白眉は「月がとっても青いから」。ウィリスは、話を聞かない人間が状況をごちゃごちゃにするコメディものがイイ!!「クリアリー家からの手紙」も、静かな筆致で終わる世界の日常を描き良作。「通販クローン」も、脱力オチ小話みたいな話で好き。2013/10/06

けいちゃっぷ

15
ほぼ30年前に書かれた短編をまとめたウィリスの最初の短編集。 短めのが多いせいか、すんなりと読めたものが多かった。 表題作は発表当時は喧々諤々だったかもしれないが、今読めばさほどのことはないような。 書くのが30年早かった? 「見張り」は史学部シリーズ(?)第一作でハラハラがたっぷり。 「月がとっても青いから」は作者お得意のすれ違いものなんだけど、飽きてきたと言うかイライラするようになっちゃったな。 503ページ 2014/08/19

宇宙猫

14
★★★★

ふりや

14
コニー・ウィリスの第一短編集。SF成分はやや控え目ですが、幅広いジャンルをカバーしており、後の長編に繋がるようなアイデアもちらほらと見受けられます。冒頭の『見張り』はダンワージー教授やキヴリンも登場する「史学部シリーズ」の前日譚とも言える作品で、タイムトラベルSFとしても完成度が非常に高いです。その他に好きだったのは、大森望さんのキレキレの訳で真っ向から性と権力について描いた過激な表題作『わが愛しき娘たちよ』ウィリスらしいドタバタ喜劇がとても楽しいボーイミーツガールもの『月がとっても青いから』など。2020/10/29

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