ハヤカワ文庫<br> ヒーザーン

ハヤカワ文庫
ヒーザーン

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  • サイズ 文庫判/ページ数 355p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150109769
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

死と暴力が蔓延した世紀末アメリカ。すでに国家は力を失い、超大企業ドライコがこの国の実権を掌握している。ドライコの社長ジョアナは、ニューヨークに出現した超能力者レスターを“商品”として売り出す企画担当になった。だがレスターとの出会いが、自分のみならずドライコの命運さえ左右することを、彼女は知るよしもなかった…。暗澹たるゴシック近未来を構築し、ギブスンらの絶賛を浴びた知性派作家の問題作登場。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スターライト

9
ギブスンやスターリングが絶賛したというジャック・ウォマックの作品。アメリカ政府は権威を失い、巨大企業ドライコが実質的な権力をふるう世紀末のアメリカ。取引相手のジェンスンが何者かの手によって急死。時を同じくしてニューヨークにレスターと名乗る人物が超能力を持っていると噂に。彼をドライコのために使おうと、社長の指示を受けて近づくジョアナだったが…。陰謀の網の目が幾重にも張られ、目的のためなら人命も犠牲にする社長サッチャー。近未来SFというよりSFの設定を借りた企業小説とも読める。邦訳が2作で途切れたのは惜しい。2018/10/17

46neko

1
書棚より発掘。冒頭の会話で以前挫折。読み辛い、、が読み終わってみると面白かった(笑。近未来史6部作の一冊だそうで、もう一冊テラプレーンも買って、、、、あった、よかった!2020/03/17

m0-0

0
荒廃した近未来、アメリカを支配する巨大企業ドライコ社が、突如現れた救世主レスターを利用しようとする中で様々な事件が起き…と言う作品。SF、ミステリ、哲学的な面まで併せ持つバラエティに富んだ小説だが、問題はその読みにくさ。 「ポスト文字」と言うこの世界特有の言葉に加え、作者特有の表現方法、特に比喩表現の異常な多さが目立ち、「犬が棒に当たった」と言うシンプルなものにすら比喩表現が使われると言うレベルで、結局何が言いたいのか掴みにくい。 全6作中最も読みやすいと言うことで手にとったが、これ以降は尻込みしてしまう2015/03/17

晴読雨読

0
非常に饒舌な小説だが、どうもそれが空回りしている感じがして、あまり面白くなかった。2014/02/14

fuchsia

0
こちらと続編?の「テラプレーン」は6部作の一部なのですが、翻訳者が刊行後すぐ亡くなられたため、結局、この2冊のみの刊行(しかも現在絶版)で終了。おかげでストーリー自体は未だによく判らない(一応1作ごとに完結してますが)ままです。 しかしながら、この2作品で描きだされる荒廃しきった近未来は確実に80年代後半のレーガノミクス下のアメリカおよびそこから導き出される現在であるのだろうなと思います。日本もこの世界へあと一歩、なのかもしれません。

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