内容説明
空に糸胞があるかぎり、竜騎士は飛んで、糸胞を殱滅しなければならない―。しかし、惑星パーンの安寧をあずかる竜騎士のあいだにすら疫病は蔓延してしまった。療法師ノ長キャピアムが苦心のすえ開発したワクチンも、パーンのあらゆる地点へ瞬時にして運び、人びとに集団接種しなければ効果がない。フォート大巖洞の洞母にして女王竜オルリスの騎士モレタはこのワクチン配付のため、危険きわまる時ノ跳躍に挑むのだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しまっち。
4
泣けちゃったなあ、間隙に消えたモレタとホルス、卵を見守ってから後を追ったオルリスとレリ・・・。あとがきにもあるように、モレタがスーパーウーマンではなく、いかにも普通にただ頑張ったという姿が余計哀しみと敬愛の念を膨らませる。とても親近感が持てる。この悲しみと危機を乗り越えて、ルアサのレサの誕生につながっていくんだね~。壮大だな~。2014/10/09
いちはじめ
2
正伝を読んでいれば悲劇に終わることはあらかじめ判っているのだけど、こうしてひとつの物語として読むと、感慨深い。結果の予想できる話を書いて面白いというのは、なかなかの力業だと思う。2001/07/15
北摂
1
あ~~モレタとホルスの最後が切ないですね。。。2013/01/29
kinaba
0
そうか、そうか、そうだ。「パーン全土で失われていたのは生命だけではなく、知識もなのです。あなたが手の動く限りのはやさで書きとめているもの、それは…」2009/07/18
sanewo
0
昔読んだ1999/01/01