感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
210
90年代におけるハヤカワSFのベスト10を中心に編集部おすすめのSF作品が紹介されている。この当時の1位は、ハイラインの『夏への扉』(SF設定の古めかしさを除けば、純粋に物語として面白い)。2位は、クラーク『幼年期の終わり』(2015年にアメリカで映像化され、日本では翌年にAXNで放送された)。3位はアシモフの『銀河帝国興亡史』(いわゆる『ファウンデーションシリーズ』のこと)。さすが20世紀を代表するSF御三家がランクインしている。2018/08/04
小太郎
21
発掘本!なんども読み返してるはずなんだけど、今日読んでも新鮮に感じられました。この本90年に出て続編もあるんですが、最初に読んで、こんなに知らない面白い本があるのかとわくわくした感じを今でも思い出します。この本で知った数々の名作、傑作、快作の数々は今でも自分にとって大切な読書体験だと感じます。(だから山本弘のビブリオバトルに反応してしまうんだなあ~ 笑)2018/04/19
kai
12
年初にSFをほとんど読んでいないことに自省を込めてパラパラめくり、心がときめく。もう何年も年初行事になっている。藤井太洋の作品を2冊読んだのが最後だったことに再度首をうなだれる。昔はSF好きだったのに今年こそSF名作を読みたいと思った次第です。2017/01/02
へたれのけい
6
従来は部分の摘み食いだけでしたが、今回は初めて通しで読みました。悪く云えば自慢話。良く云えば、日本SFの熱かった時代の熱気が籠っています。 2018/02/06
よこ見
4
早川書房のSFガイドブック1990年版。2015年版と重複する部分は年代別SF史の一部のみ。あとはほとんど別物。サイバーパンクが流行の最先端だった時代の本なので情報と文体の古さは否めないが、内容的には15年版より情報量が多くトピックもバラエティ豊か。科学用語集は文系SFファン(私です)にもわかるように書かれていてありがたい。15年版とは言及されることの多い作家も微妙に異なっており、比べてみるのも一興か。例えば、ニューウェーブだと90年版はゼラズニイが人気で15年版ではバラードに割いた紙幅が多い、とか。2018/08/28