内容説明
射手座区にある恒星ルクバトの第3惑星パーン―緑ゆたかなこの星に、いま、地球から三隻の植民船が飛来した。FSP(生命既存惑星連邦)の法にのっとりこの地に理想の植民地を建設するのが目的だ。ヨコハマ号の船長ポール・ベンデンの指揮の下、処女地パーンにふさわしい、科学技術にたよらない共同社会を築くための政策がつぎつぎと実行にうつされた。地球から冷凍輸送してきた植物や家畜もパーンの自然環境に適応し、人びとは広大な土地を自由に開拓していく。植民地として、パーンにはなにひとつ欠点がないように思われたのだが…。
感想・レビュー
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konkon
2
銀河の辺境の惑星パーンはの移植時の話。移植者と竜の基となる火を吹く小さな竜(小竜)の関わり合いを描く。小竜を発見する少女ソルカも良しです。下巻が楽しみ。2016/03/28
しまっち。
2
テラからパーンへの移住の希望に満ち溢れるその歴史の始まり、そして糸降りの始まり。こんなに人々にとって身近だった火蜥蜴が、のちに忘れられた存在になってしまうんだなあ、とか、そこから未来のパーンへ辿る出来事を想像してみたり、いろいろ感慨深さもある。相変わらず登場人物は多く、さまざまな人間模様がみえるところも面白い。2014/05/15
kinaba
1
糸胞襲来のシーンはわかっていても緊迫感がすばらしいなあ2009/05/02
いちはじめ
1
パーンの竜騎士・外伝。地球から入植してきた当時の苦闘を描く前日譚。人間関係のもつれっぷりがマキャフリイらしく素晴らしい。2001/03/30
宇宙猫
0
★★★★★