ハヤカワ文庫<br> ウェットウェア

ハヤカワ文庫
ウェットウェア

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  • サイズ 文庫判/ページ数 335p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150108458
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

『ソフトウェア』の騒動から30年。スタアン・ムーニーと名前を変えて、月で探偵稼業にいそしむステイ=ハイに、ユカワ博士から女性助手の行方をさがしてほしいと依頼があった。遺法の麻薬“マージ”がらみの事件らしい。“マージ”は人体のタンパク質をどろどろに溶かし、この世のものとも思えぬ法悦境を味わわせるという代物。しかもロボットがこの麻薬を悪用し、人間・ロボット双方を超越する存在をつくりだそうとしたことから、ムーニーはとんでもない事件に巻きこまれていく…。ディック記念賞受賞のシュールでポップな正統派マッドSF。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

催涙雨

48
前作以上に物語が複雑、というか散漫になっていてまあ要するにごちゃごちゃしている。アイデアに偏った独特のドライブ感でめちゃくちゃに話が進んでいく様子はある程度面白いものだとは思うのだが、個人的には行き過ぎのきらいがあってそれほど好きではない。世界観は相変わらず魅力的なものではあると思うのだが。2020/03/29

roughfractus02

3
前作の脳のソフトウェア化と逆に、続編の本作はソフトウェアを人体にDLする。ロボットから進化したバッパーを亜人間と蔑む人間に対し、人間の脳に遠隔操作ロボットを入れて対抗する彼らは、培養人体にハッパーの知をDLしたマンチャイルを作り出す。そんな対立の中で探偵となったステイ=ハイは、体が溶ける最新麻薬マージ(融合)の捜査中にバッパーの策謀に呑まれていく。物語は、ハードでもソフトでもないウェットな体という衣裳(ウェア)もビートニクやサイバーパンクの文体も溶解させて、全ての融合(マージ)を目指すかのように疾走する。2018/10/08

ネムル

3
マッドでポップでドラッギンでコワレすぎており、自分の好みの遥か彼方まで飛翔してしまった感が……。しかし、男と女がたんぱく質を蕩かす違法麻薬ででろでろに溶けて、風呂で目玉がぷかりぷかりしてるシーンはあまりに強烈。2009/02/06

k16

2
20140222読了。 シリーズ2作目。だんだん面白くなってきました。 とにかくぶっとんでる。 ドラッグ融合(マージ)も凄いが、マンチャイルも・・ またも最後は途中で終わっている感が。 次作につづく。2014/02/22

ビター

2
ラッカー+黒丸とかいう最恐の組み合わせ。流れに沿って読むだけで面白いが、内容はよく分からない。2013/08/31

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