内容説明
2017年、太陽系に突如として、巨大な恒星間宇宙船が飛来した。人類の長年の夢だった地球外知性との交流が、ついに幕を開けたのだ!異星テクノロジーを入手すれば、銀河系へ雄飛することも不可能ではない。かくして、火星探検で勇名をはせ、今は天文学界の重鎮となっているブラッドリイ・レナルズが、公式使節として異星船に赴いた。だがキリンに似た異星人はテクノロジーについては口をつぐみ、ただ太陽に関する情報が欲しいと謎めいた言葉をくり返すばかりだった…米SFを代表するベンフォードと実力派エクランドが放つ荘厳な宇宙SF!ネビュラ賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
2
意外と著作が少ない(短編がほとんどない)。本書を途中まで読んだ時、ファーストコンタクト物で、初出が連作短編かも知れない、という印象を持った。前者、つまりFCの相手の興味は太陽にあり、諸惑星や生物は眼中にない。異星人の恒星信仰か固有放射の解釈違いか、はたまた彼らが「正しい」のか。ネタバレ気味で詳しくは書けないが、読了すれば、それも一つの話題提供でしかないことが判る。主人公レナルズ博士の弱冠から老骨に鞭打つまでの生涯現役の生き様は羨ましい物ではないが、ラストの境遇は不惑を突き抜けているのだろうね。★★★★☆☆2012/05/02
Iku Ogawa
0
宇宙に憧れる人間。2016/08/17
赤井流久
0
☆☆ もう二十年位前、SF小説に興味を抱き始めた頃に読んだうちのひとつ。当時、つまらなさすぎると友人に文句を言った記憶がある。それを今更ながらに再読してみたが、意外なほどに面白く読むことができた。とはいえ、結末がいまひとつしっくりこない。 当時、この共著の片割れが書いた「タイムスケープ」を読んで、とんでもないほどつまらないクソ小説と断罪したものだが、今再読すれば、その評価も変わるのではないかと思えてきた。2013/07/01
赤井流久
0
☆
1977年から
0
1990年