内容説明
恋しいエルミザードの消息を求めて、エレコーゼは黒い船に乗り、新たな次元―〈輪の界〉へと出発した。そこで〈混沌〉勢力を粉砕すれば、エルミザードのいる次元へ帰れるかもしれないと信じて。〈輪の界〉の沼地を進むエレコーゼは、ナチス・ドイツの非道を逃れ、この次元にやってきたゲルマン貴族フォン・ベックと知りあった。ふたりは大型蒸気船に乗りこんで〈輪の界〉の中心部をめざすが、その行手には地獄の公爵バラリザーフの罠が待ちかまふていたのだ。さまざまに転生を重ねながら〈混沌〉を戦う英雄エレコーゼの活躍を描く、待望のシリーズ第三弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
冬至楼均
1
フォン・ベックものの続きとして再読。初読時には意味のわからなかった話がわかってにやり。エレコーゼと絡めることで永遠の戦士サイクルに組み入れられたとして、ウルリッヒ本人は”戦士”じゃないのかな。2015/05/11
trash
0
エレコーゼ、エルリック、その他もろもろの登場人物の人生の最終地点がこの終わりだとするとなんかものすごく納得いかないものがある・・・。でもこういう終わり方しかなかったのかもしれない・・・。2011/01/09
冬至楼均
0
「タネローン」より後に書かれており、「戦士」サイクルからはみ出しているようで。改めて読むと、「黒い船」に乗らなかった別の可能性なのかと。2009/07/24