ハヤカワ文庫<br> 彗星の核へ〈下〉

  • ポイントキャンペーン

ハヤカワ文庫
彗星の核へ〈下〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 437p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150107550
  • NDC分類 933

内容説明

2092年、ハレー彗星調査隊は絶滅の危機に瀕していた。遺伝子改造を受けた新人類である“パーセル”とそうでない人類“オーソ”間の対立による調査隊の分裂、彗星土着生物による疫病のためにつぎつぎと斃れていく隊員たち、地球へ帰還するためにはぜひとも必要な軌道制御用〈小突き〉ランチャー建設の遅れ…しかも、彗星生物に汚染された調査隊の帰還を望まない地球政府は、ひそかにハレー彗星破壊のための陰謀をめぐらしていたのである!現代アメリカSF界を代表する二人が、最新の科学データをもとに見事に描きあげた、スリルとアクションに満ちた傑作ハードSF巨篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

6
物理学、生物学、運動力学に関するがちがちのハードSFの舞台の上で、ハレー彗星に科学的遠征に旅立ったはずの人々の上に恐るべき試練が次々と降りかかります。彗星の現住生物、組織内にできたさまざまな要因によるセクト的反目、内戦。さらにその上、地球から送られた救援パッケージでさえ魔の手が潜んでいます。絶望的な状態の中で、サウル、カール、ヴァージニアはどう生きたのか。──ああ、こういう物語だったんだね。DNA解析技術がなく、スイングバイ技術が一般的でなかった時代に、それを踏まえたSFがあったことに驚嘆。2016/07/30

今江@神奈川

2
悪くはないけど、ハレー探検隊内部で人種差別や方針でもめ事が起きるのは何か読んでいて辛かった。最後はうまくまとまってた。2012/03/06

jima_1965

1
人と人の対立は、理性を超えたところで起きて、最後は理性で解決するというSFのメインストリートを行く結末。読み応えはたっぷりあるし、イラストもよし。

lineout

1
読んで思ったことをまとめると解説の通り人間臭い描写はブリンの、ハレー彗星探査計画のメンバーの対立・分裂していく人間関係の描写はベンフォードの作風だなあと。あと最終的に登場人物たちの見据える先がはるか未来を見据えているところがとてもSFっぽいなあと個人的には。 後地球がここまで執拗に彗星ごと隊員の抹殺を謀るまでに冷淡になるってのが(全てじゃないしストーリ上仕方ないとはいえ)ちょっとどうかなあと思ったり。2011/12/15

サスケ

0
昔読んだ本

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10172
  • ご注意事項