ハヤカワ文庫<br> エンダーのゲーム

ハヤカワ文庫
エンダーのゲーム

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  • サイズ 文庫判/ページ数 540p/高さ 16X11cm
  • 商品コード 9784150107468
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐々陽太朗(K.Tsubota)

95
本作の原型となった短編は1977年に発表された。それが長編化されて本作が出版されたのが1985年のこと。1985年といえば、WindowsのVer.1.01が発表されたばかり。その時点で来るべきネット社会、コンピュータ・シミュレーター・ゲームの世界を描いたのは見事。かなり正確な予見だ。すばらしいSF作品としてお薦めしたいが、訳が酷い。訳者:野口幸夫氏は意図的に直訳にこだわったようだが、これが読みにくいことこの上ない。新訳が出ているそうなので、そちらをお薦めする。新訳版を読んだわけではないので、知らんけど。2021/01/21

とくけんちょ

49
超優秀な指揮官になるべく子供が山あり谷ありのバトルスクールで教育を受ける。地球を侵略する知的生命体と戦うために成長していく。実はその成長過程でのシュミレーター上の戦いが実際の戦闘だったという話。兄、姉との関わりはもっと深いところを示唆しているのだろうけど、そこまで読み解けなかった。壮大な物語の序章という印象を受けた。2022/10/08

Dai(ダイ)

29
発売当時に一度読み始めて冒頭で挫折していたもの。先日映画を見て面白かったので再び挑戦した。映像を見ていたので無重力間でも戦闘や生活、そして、コンピューターゲームや戦闘のシュミレーションがすんなりと思い描けた。しかし、今回読んでみてもやはり難解であり、もし映像を見ていなければまた挫折したかも知れない。原作は映画よりもエンダーにとっても他の少年たちにとってもはるかに残酷な展開が待ち受けており、善悪の境界や倫理観は単純なものではなかった。もし、今後読もうとする人には是非映像から見るか、新訳で読むことを勧める。2015/01/27

波璃子

28
だんだん壊れてゆくエンダーを見ていると、天才とはいえ少年をここまで追い詰めるのかとハラハラ。全体的にかっこいいのだけどとにかく訳が良くない。直訳みたいだし戦闘シーンの描写なんか何をやってるのか正直分からないくらいのひどさで残念でした。新訳版があるので初めて読む人はそちらをオススメするし、私も新訳版で読み直そうと思う。ともあれストーリーが面白いことは間違いないので続編を読む気は満々です。2015/04/27

碧海

26
映画を見に行くまでにと慌てて読みましたが、古いため訳が読みにくい…しかしストーリーは80年代SFらしい重厚さ!主人公の、冷静に相手を壊す戦略を探す天性の才能と、暴力的な兄と同じ血に怯える危うさのバランスが、厳しい世界観と合い、理不尽な近未来がリアルになっていました。排他的だったエンダーが仲間を得て、成長していく冒険譚でもあります。そして中盤から常識や歴史の一部でしかなかった宇宙人との戦争が、徐々に現実味を帯びてきます。ゲームを通しての現代との境界や終わらせる者としてのエンダーの意味。やはり名作です!2014/02/12

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