内容説明
アレグザンダー・ジョーンズは、地球からおよそ500光年離れた惑星トーカ駐在の全権大使として、日夜闘いつづけていた。住民の名はホーカ。テディ・ベアそっくりのかわいらしい生物で、知性も高く純真無垢。ただひとつの欠点はあまりにも想像力が強すぎて、事実と虚構の区別がつかないことだった。地球の文化に夢中になるや、野球にジャングル・ブック、スパイ小説にナポレオン…とそっくり模倣し、しかもなりきってしまうのだ!そんなかれらの文明レベルを、なんとか自治権が得られる高さまでひきあげようと、ジョーンズは孤軍奮闘悪戦苦闘するのだが…!?
目次
くたばれスネイクス!
スパイを捕まえろ
ホーカミの群
ナポレオン事件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
斑入り山吹
10
前作が気に入ったのでこの本も手に入れた、今ごろね。当時本屋で見たことは30回はくだらないだろうに…。古き良きSFを守っているのがほほえましい。ドタバタを楽しむ本。主人公や夫人の咄嗟の判断力っていうんですか、うまくいなして何とか収める力っていうんですか、大したもんです。ああ楽しかった、続きも手に入れよう。2015/06/11
ニミッツクラス
7
87年の400円の初版。ホーカSの2巻目で、相も変わらずトーカ星のホーカ族に振り回される地球人全権駐在大使アレックスの、ほぼ成り行きのお疲れ譚を4話の連作短編で紡いである。表題作は野球の話で、この何世紀もかかる銀河規模のトーナメントは・・選手の寿命より長いぞ。DH制ではないのだなぁ。3作目はアレックスの不在中に奥さんのタニとジュニアが活躍する。4作目はシリーズの締め(3巻目は番外編)とも言える外交謀略譚で、今までのホーカ話を期待すると空振りしそうだ。1巻目(6編収録)に軍配があがると思うなぁ。★★★★☆☆2016/03/10
miroku
7
前巻の方が面白かった。ホーカー族、好きなんだけどね・・・。2012/08/05
宇宙猫
3
★★★★★ ホーカシリーズ
madhatter
3
テディベアが野球って!…駄目だ。悶絶ものだ。可愛すぎるだろ。スネイクスの比じゃない反則技だろ…すみません。取り乱しました。さて、前短編集はホーカの性質紹介が主体だったが、今回はホーカとそれ以外の宇宙生命体の交流を主体とした作品が多いように思えた。とは言え、地球人以外が相手でも、ホーカのパワーは一向に衰える気配を見せない。彼等はむしろ「全宇宙のお荷物」なのでは…つか、本シリーズの挿画は天野喜孝氏だったのだね…ブロブの背景に吹いたよ。「イマジン」「魔天」て(笑)。2010/11/04