ハヤカワ文庫<br> 夜来たる

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ハヤカワ文庫
夜来たる

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  • サイズ 文庫判/ページ数 324p
  • 商品コード 9784150106928
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

2千年に1度の夜が訪れたとき、人々はどう反応するだろうか…六つの太陽に囲まれた惑星ラガッシュを舞台に、“夜”の到来がもたらすさまざまな人間模様を描き、アシモフの短篇のなかでもベストの評価をかち得た、SF史上に名高い表題作はじめバリエーション豊かな短篇の数々を、著者の軽妙な詞書きにのせて贈る、アシモフの面目躍如たる傑作短篇集!

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

94
先週、ブルーバックスの『連星からみた宇宙』を読み、本書を思い出した。同じくブルーバックスの『不自然な宇宙』の冒頭、著者須藤靖先生は本書を取り上げ”宇宙観”について語っていた。物語の舞台となる惑星ラガッシュが持つ六つの太陽はまさしく”連星”(連星という語は出てこないが)。その時、夜の来ない惑星では最も明るいガンマが地平線に沈もうとしており、空に残っているのはベータのみ。この星の天文学者はカルト教団の不思議な予言を調べ、間もなくベータが日蝕により輝きを失い、2049年ぶりに夜というものが来ることを突き止める。2021/02/05

催涙雨

62
今は電子書籍で読めるようだがこの本が長いこと絶版になっているのはなかなか寂しい。いくらか古びている作品が多いのは事実だが、それを理由に打ち捨てておくにはちょっともったいないように思う。表題作はほとんど暗黒と焦燥が支配する絵面にも関わらず映像イメージをいちばん頭に描きやすく、そのイメージがいつまでも残り続ける傑作。短編ごとにまえがきがあるのだが、なかでも「人間培養中」で原爆以降SFにリアル志向が混じるようになったことに不服を唱えている様子が印象的だった。この「人間培養中」と「緑の斑点」が個人的には好み。2019/05/04

かんらんしゃ🎡

44
★初めての事って緊張するね。新しい組織、車の運転、スピーチ...。どれも心臓バクバクだった。今なら不整脈かと疑うけど。★ここに夜が来る。太陽が6つもある惑星では2000年間一度も真っ暗になることはなかった。初めての経験に宗教家も科学者をも巻き込んで終末世界さながらに。暗闇の次に何があるのか。不整脈どころか発狂する者も。未知なものを恐れるのは人間の本能だよね。2023/05/14

kochi

26
六つの太陽のおかげで、夜のない惑星ラガッシュでは、二千年毎に文明が崩壊していた。天文学者のエイトンは、ラガッシュの軌道と引力の法則による予測とのズレを説明する研究の過程で、文明崩壊の原因を突き止める。果たして崩壊を食い止めることは… アシモフを一躍有名にしたと言われる表題作ほか、自選の短編を集めた短編集で、それぞれにアシモフ自身の解説がつき、読み応えのある一冊。21歳の時の作品が最高の短編との評価を得ていることに、アシモフ自身は、必ずしも満足していなかったようだが、やはりベストか。2016/03/20

ペペロニ

12
がっつりSFは久しぶり。初期作品といえど、アシモフらしいエンタメらしさやミステリーな展開の見せ方は面白くて満足。2018/10/06

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