ハヤカワ文庫<br> 拷問者の影

ハヤカワ文庫
拷問者の影

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  • サイズ 文庫判/ページ数 430p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150106898
  • NDC分類 933

内容説明

遙かな未来、惑星ウールスの南半球を統治する強大な〈共和国〉。その秩序に逆らう者は誰であれ〈拷問者組合〉によって容赦ない刑罰を施される掟になっていた。組合の従弟セヴェリアンは、かつて、はからずも伝説的反逆者ヴォダルスの生命を救い、今またその一味の美女の自殺に手を貸すという大罪を犯して、組合を追放されてしまう。名剣テルミヌス・エストを携え、壮大な冒険に旅立ったセヴェリアンを待つものは?名匠ウルフが華麗かつエキゾティックな世界を見事に創りあげ、全SF・ファンタジイ界を熱狂させた傑作四部作〈新しい太陽の書〉は、ここにその幕を開ける!世界幻想文学大賞受賞!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

イツキ

11
非常に難解で濃密でありながら不思議な魅力を持つ物語。主人公が拷問を行う職人たちの見習いとして働いているところから街を出て旅を始めるところまでが描かれていますがとにかく細かく、回顧録の形を取って書かれているため自分もその人生を追体験しているような錯覚を覚えさせられます。一巻の時点ではファンタジーとしか思えませんがここからどう言った展開が待っているのか楽しみでなりません。2018/01/06

しまっち。

6
セヴェリアンの独白、回想で進む物語。だが世界観がなかなかつかめず、そもそもセヴェリアンがどんな立場からこの物語を語り始めて、どこへ向かっていくのかわからず最初のうちはじれったいのだが、追放された後から急に、どうしたことか行先不明のこの語り口にぐいぐい引っ張られてしまうのである。全巻読んだ後で読み返したらすんごい面白い事になってるんだろうな、今はわからなくてもいいや、と思いながら。とにかくかっこよい雰囲気に酔う感じで。まずは一度通して読むのだ。2016/02/08

ちぬ

5
小畑健イラストが嫌で古本屋探索の末購入。天野喜孝まじ神ッス。デス博士の次に読んだけど、さらに難解な感触あり。それでもウルフは繰り返し読むのが醍醐味だと思うのでわくわくしながら次巻へ。全部読んだらまた最初から。2011/08/23

げんなり

3
結局、読んでるその時間自体がどれだけ濃厚なものになるのか、そしてそれが奥深くまたこの上なく大きな読書の喜びとなるのだということを自覚して読み進め、本を置く。じんわりとした大きな満足、この本の読後感はそれだ。 いろんな本の面白さがあって、例えばストーリーの起伏がとか、スラスラ読めるリーダビリティだとか、鋭く社会を風刺するだとか、そんな物とはちと違う。多分読者のレベルに対応した面白さを与えてくれる種類の本なので、自分の読みでは表面なぞるだけなんだけど、それでもちょっとしたセンテンスに歓喜する。2019/07/27

月世界旅行したい

2
あらすじは解るんだけど裏に仕込まれた要素は理解できないです。今の時代が聖書の時代を神話にしたように、未来の世界から見た今の時代を神話化しようとしてるのかな……と、思ってたけど間違ってるかもしれません、理解できてないです。2014/04/12

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