感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ニミッツクラス
25
85年(昭和60年)の500円の青背初版。米本国81年の、シリーズ物と下ネタ物を除けば著者の最高の出来の一冊。木嶋氏のカバーは主人公ラムスタン船長がテノルト人の神殿から失敬した卵型の偶像神グリファを描写。超ハイテク宇宙船(生体宇宙船)や航宙技術は単に物語の背景でしかない。ベタな活劇と驚嘆のアイデアを繰り出すもアシモフやソウヤーの様な読み易さへの親切心が全く無い(笑 ボルグという殺戮球体(超光速技術は宇宙にとっては癌細胞で、ボルグは言わば抗体)まで出してきた。ラムスタンがある意味気の毒な結末。★★★★☆☆2020/08/25
宇宙図がここにあったはず
2
ぐああああ!これだ!こんな本が読みたかっんだ!ヒトデ型の生物学的宇宙船、星の中央で打ち固められた偶像神、偶像神のなかのシミュレーションによる不死、八兆個のミサイルを飛ばす宇宙免疫体、跳ぶ笑、泳ぐ賢者、熱血を啜る冷血、三つの護符を使って多宇宙を飛び回る、神への寄生と共生、ワープにより発生する宇宙癌、オモチャ箱のようにアイディアが飛び出てくる大傑作。スゴイ!2015/05/09