ハヤカワ文庫<br> 終りなき戦い

ハヤカワ文庫
終りなき戦い

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  • サイズ 文庫判/ページ数 428p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150106348
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

140
なぜトーランと戦わねばならないのか。なぜ、こんなにも苦労するのか。トーランが悪そのものだとしたら、それは果てしなく勝ち目のない戦いではないか。全く負けてしまうことはないとしても。後書きまで読んで、書かれた時代背景や作者の経歴によるものが大きいと気付く。よく見えない敵。理由なき戦闘。アメリカの一時代の文学を知る意義はあるが、あえて読むものでもないかなと思った。もしかしたら、この右から左に直訳したような文章が気持ちが入り込むのを妨げていたのかもしれない。2017/04/17

扉のこちら側

89
2016年1102冊め。【249/G1000】人類対地球外生命体の戦い、バトル要素のあるSFを期待すると肩透かしを食うかもしれないが、私はとても楽しく読んだ。ウラシマ効果によって、地球に帰還する度に、兵士達と地球の時間はずれていく。10年、1000年と時間のずれにより、終わりなき戦いが続いてしまう悲劇。しかし救いはある。終わらない愛だ。(続)2016/12/18

NAO

60
広大な宇宙空間での異星人との終わりなき戦い。訓練中にさえ兵士が死亡するという愚かしさ。どんな敵かも知らされることなく戦地に送られていく兵士。しかも、兵士たちには殺戮を拒否することの無いよう後催眠がかけられていた。さらに、彼らが戦争をしている間に、反戦の機運が高まった地球で、彼らは悪人扱いされてしまう。無理やり巻き込まれた兵士たちにとって、この戦い、いったい何だったというのか。宇宙を舞台とした壮大なSFだが、これは、SFよりも反戦小説の面のほうが強いような気がした。2017/06/25

GaGa

59
名作と謳われるだけあって、面白かった。一気読み。単純な戦闘もの(よく判らない敵というのも非常にありふれてはいるが)かと思って読み進めたらなんとも想像もつかないラストが用意されていた。構造だけで考えればショートショートでも足りる内容だが、飽きさせずに読ませるところは流石だと思う。地球でのマンデラの母のエピソードなど、デストピアチックなところが話を引き締めるのに役立っている。2012/01/27

p.ntsk

54
コラプサー・ジャンプという新航法を獲得し活動領域を広げた人類はトーランと呼ばれる異星人と遭遇泥沼の戦争に突入する。ベトナム戦争従軍という著者の経歴を反映してか厭戦気分が漂う中ひとりの戦士として戦い続ける主人公の姿が描かれています。本作ではアニメ『トップをねらえ!』でも描かれたウラシマ効果による相対論的時差が取り入れられています。同じ時間を生きられないとなった時、時間の概念や人生の価値といったものは大きく変わってくるのではないでしょうか。そういったテーマを中心にした作品も読んでみたいです。2015/08/20

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