ハヤカワ文庫<br> はだかの太陽

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ハヤカワ文庫
はだかの太陽

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  • サイズ 文庫判/ページ数 360p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150105587
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

催涙雨

50
特殊な文化をもったソラリアへと舞台が移った第二作。シリーズものとしては前作から考え方を順当に発展させた終わり方をする。それでいて前作からの流れや繋がりを無視した単一の作品として見ても最高のSFミステリに仕上がっているのだからすばらしい。読者からするとソラリアの文化と同様にベイリの地球の文化も本来は異質なものなのだけど、この異質な文化の対比に不思議と違和感なく入り込めるところも面白いと思う。登場人物が癖の強い者ばかりなのも説得力がある、というか個人的にはこれも意外と好ましい点に数えることができる。2020/07/11

kokada_jnet

38
解説で関口苑生氏が書いているが。常盤新平訳のハヤカワ・SF・シリーズ版が絶版となり、約20年ぶりに1984年に冬川亘訳で再刊。関口さんがSFの解説を書いていることに驚く。解説中に「昭和40年度・SRの会・翻訳SFベスト5」が載っている。昔の文庫解説は、説明もなく唐突に「SRの会ベスト」のことを書いていることが、多く。はて、これは何の会だろうと、当時は知らずに悩んでいた。2020/04/06

ニミッツクラス

33
84年(昭和59年)の420円の青背初版。96年に現在の異装版が出た。本邦79年刊行の「鋼鉄都市」の続編で、一話完結だから本書だけでも読めるが、相方ロボのダニールを脇へ寄せる等の差異は通して読まないと判り難い。幾分極端な背景設定も相変わらずでこれは慣れる。結末は一作目を踏襲せずに幾分ひねったので読んでのお楽しみ。コロナ菌をもった地球人が無菌のソラリア行ったら、ソラリア人全滅だよなぁ…。解説関口氏曰く、推理SF 推しは上記2冊とPアンダースン「審判の日」、ギャレット「魔術師が多すぎる」だそうだ。★★★★★☆2020/08/17

くさてる

29
前作「鋼鉄都市」が面白かったので、続編も読んでみました。バディものとしての色合いは薄れてしまったのが残念ですが、それでもやはりオリヴァーはイライジャに過保護な部分が多かった。それはともかく、SFミステリと言うよりアシモフそのひとの思想が色濃く出ているような展開がとても面白かったです。でもちゃんとエンタメなんですよ。アシモフ、もうちょっと読んでみたくなりました。2018/10/31

Majnun

16
ファウンデーションからの鋼鉄都市、そしてさらに流れて本作の再読に。小尾芙佐さんの新訳を読みたかったが、取り急ぎ家にあった冬川版を読み始めてしまうほどアシモフ先生の熱量が高い。 ベイリ名探偵が、何度か推理に躓き、そしてラストには皆を集めての謎解きを、ほとばしる熱気とともに披露する様は、まるでエラリー・クイーンじゃないか。2022/07/20

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