感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スターライト
7
臓器銀行による時代から次の医療技術への時代へと移る過渡期のエピソードか。マウント・ルッキッザット星での支配勢力と、それを覆そうとする勢力<地球の子ら>の争いに探鉱技師マットが巻き込まれていく。ハードSF作家だと思ったニーヴンが、マットにこのような能力を設定することに驚き。とても面白く読めた。2013/06/26
たっつみー
2
地球から遠く離れた惑星のお話。臓器銀行という制度と2つの階級に縛られた人類にある日地球からとある贈り物が届く。主人公はどちらかというと冴えないタイプだが、究極の逃げるが勝ち能力を持っていることに気づく。ひねくれものだが美人のお姉さんには従順な憎めない青年。結末は少しビターだったかな。2019/08/02
マサトク
1
異星、有毒の雲海から唯一突き出た高山台地に移殖した船の子孫たちは、「乗員」とそれ以外という階級社会を形成していた。その社会で有罪とされた人間は「病院」送りとされ、すべて解体され臓器移植用のパーツとして保存される。その状況を打破するべく蜂起したテロリストのグループにひょんなことで関わりあいにあった主人公は、自覚がないまま特異な能力の持ち主で、という話。世界設定にはSFらしさがあるけど、基本的には冒険活劇だなあ。グロテスク極まりない社会制度をどう変革するかというのも興味深かったとこ。わりと好き。2019/08/14
石綿
0
地球から遠く離れた惑星ウィ・メイド・イット。高峰マウント・ルッキッザットの〈山頂平原〉に形成された植民地では、乗員階級と移民階級が厳密に区別され、臓器銀行を利用した一方的な移植治療が行われていた。移民階級の解放グループの運動が水面下で強まる中、「地球からの贈り物」を乗せたラムロボットが惑星に近づいてきていた。……ノウンスペースシリーズ長編。臓器銀行問題を背景にしているが、不可思議な能力を持つ青年を主人公とした冒険譚のようでもある。悪くなかったけど、他の本の方がハードSFっぽい感じが強くて好きかなぁ。2017/08/22
酔花
0
主人公の能力がチートすぎる。2012/06/10