ハヤカワ文庫<br> 捜査

ハヤカワ文庫
捜査

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  • サイズ 文庫判/ページ数 271p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150103064
  • NDC分類 989.83

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

月世界旅行したい

11
昔読んだ。「枯草熱」もそうだけどレムはミステリがいちばんゲテモノになると思う。2014/11/30

水生クレイモア

6
感想を述べるのが難しい。タイトルとあらすじからSFミステリかと思ってしまうがその実SFなのかミステリなのか判然としない。ただし、否定的な意味ではなく未知の現象について仮説と検証を続けていく過程はどちらの要素をも有していると言える。2022/05/02

unknown

6
死体消失事件の謎を探るミステリ的作品。でも捉え方次第ではSFにもサイコ・ホラーのようにも感じることができてしまうので、一粒で何度もオイシイ(?)かもしれない。捜査員達があれこれと諸説挙げながらも、結局謎が謎のまま終わる。イケそうでイケないどころか、イク見込みがハナからないという手合いなんだけれども、全編に渡ってミステリアスな緊張感があり、最後まで読んじゃう。本作のキモを「何もかも合理的に解決できると思ったら大間違い、わからんもんはわからんのよ」と捉えた場合、ある種のアンチ・ミステリ的作品としても見られる?2012/08/09

Dげん

4
これ程感想を書くのが難しい作品もそうそうないだろうなあと思う。本作はソラリスで有名なスタニスワフ=レムの作品である。連続して起こる死体の移動、消失を刑事たちが追うのだが、まったく手掛かりを掴めず、ひたすら合理的な推理を当て嵌めようとするがそれもうまくいかない。「腑に落ちない」ということがどれだけ人間にストレスを与えるのかがわかる。いわゆるエンタメ的な作品ではなく、哲学的なSF作品である。2020/03/10

roughfractus02

4
19世紀紙メディアは、書物の時間に沿って事件の痕跡から過去を再現していく因果的な問題解決タイプの探偵小説ジャンルを創造した。作者はこのジャンルに、過去データも使えず、これから起こる事件を追うというモチーフを導入する。既に9件の殺人があり、それらの痕跡が移動または消失している中で、奇妙な統計データを駆使するシス博士の予測を信じ、主人公ら警官たちがいくつかの仮説を重ねて捜査していく内容の本書では、捜査の時間は過去から未来に重心移動し、問題解決タイプは因果から確率に反転する。これはAI時代の犯罪予測小説である。2019/01/06

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