ハヤカワ文庫<br> 成長の儀式

ハヤカワ文庫
成長の儀式

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  • サイズ 文庫判/ページ数 386p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150102975
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kurupira

5
宇宙船に住む女の子の青春ものがたりと思って読んでたけど、違う生物とのファーストコンタクトの話なのかな。宇宙船技術を持つ成熟した文明があるのなら人類というくくりよりも生物・生命をもっと尊重すべきと、スタートレックTNG好きは思ってしまうが、、ドライな結末にちょっと驚いた。2016/01/29

あーしぇ

3
再読。マクロスの移民船団的なクローズドな共同体で暮らす少女の、大人になるための通過儀礼として行われる地上サバイバル試験。船の人々と地上民(人間扱いされていない)の関係性は、当時の政策にたいする著者の主張をはっきりと読み取ることができる。あからさますぎるのでちょっと厭かも(初読時はそんなことは思わなかったけれど)。たんなる少女の冒険譚として読むことができた初読時の自分はめでたいなあ(笑)。68年度ネビュラ賞受賞作。2015/04/03

がんぞ

3
ハインラインに私淑する作者が名作『ポディの宇宙旅行』の説教臭を抜きにしてみた作品というが、設定は『スターゲイトの彼方』に似ている。成人通過儀式として未知の地でサバイバル2週間を課せられるが、見当が外れピンチの連続。結末近くで、確率的に切り抜けられる率が5割としても、五連続ピンチではほとんど助からなかった、と述懐。移民船は、一種の社会主義で居住スペースは平等、どのように使ってもよく、グッズで一杯にする人もあるらしいから、商品経済は需要喚起せずパーソナル表現も自由財、あるいは無形財=技能などによってなされる?

赤井流久

3
☆☆☆ 範疇ではジュヴナイルとのことだが、素直に十分に楽しめた作品。随分と後年に書かれたよく似た体裁の、J・バーンズの「軌道通信」を先に読んでしまっていたため、自分なりの鮮度という意味で、一段ほど落ちてしまうのはいたしかたのないところ。とにかく、親身になれて共感できる主人公とその仲間が、困難な状況を打開するというお話は、常に私を満足させてくれる。2013/06/13

Mana

2
宇宙船に暮らす女の子が成人のための試験を受ける話。あらすじだけにすると凄く単純になるけど、世界観とか少女の内面の成長とかがあってなかなかおもじろかった。解説ではハインラインの作品に対するオマージュとして書かれた物語だということだけど、そういうのを抜きにして一つの話として読んでみてもとても良いと思う。もう絶版になってしまっていてあまり読まれていないのが残念。2013/04/27

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