感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まぶぜたろう
13
中学生の時ちんぷんかんぷんだった本を読み直してわかろうシリーズ。■お話自体は単純なお宝の争奪戦だが、それを彩るSFガジェット、スラップスティックなアクション、チープに絢爛豪華な中世的意匠、お話をすっ飛ばしてのスピード感。それが凄いのかどうか。ホドロフスキーみたいにスペクタクルだけで読ませる感じが私は好きではない。それに、50年代にこれを読めば、そりゃ凄いんだろうけど、今読むとさぁ。訳が古いのは仕方ないにせよ。で最後は結局どうなったんだ?歳月は人を大人にしないね、ちんぷんかんぷんのままなのだった。2023/09/21
亮人
12
随分前に、パラパラめくってて「光線が襲いかかる」「この女はくるしんでいる」「おまえはなにものだ」とかが変な字(タイポグラフィ?)で書かれてて気色悪くなって投げた。しかし読了した今となっては、ぞんざいに扱ったことを謝りたい。凄い勢いで熱くスピード感あふれる。古典的名作。N♂MAD2009/04/03
美東
11
冒頭に引用されたW.ブレイクの詩は、いろいろな作曲家が曲をつけています。音楽配信サーヴィスSpotifyのプレイリストにまとめましたので紹介しときます。https://open.spotify.com/user/mitoh457/playlist/6NDyg8lgi7nUJmVq9LJA8I1978/12/24
K・M
9
知る人ぞ知るこれぞスペースオペラの金字塔。テレポーテーション能力が人類に標準装備、自身をサイボーグ化し壮絶な復讐劇に宇宙間戦争、さらには恋愛要素も取り入れこれでもかというほど盛沢山の内容。逆上するあまり復讐する相手がよく分からず人ではなく宇宙船に八つ当りする様はあまりに滑稽、憎しみと怒りの暗黒面のパワーが強すぎ勢いだけで全ての苦境を跳ね除けていく。終盤には怒涛の展開と凄まじい加速で物語が進行し振り落とされずどこまで食らいつけるかが試される。かつてない破天荒っぷりを存分に見せつける奇才が放つ渾身のSF長編。2022/02/09
あさひ
7
フォイルの復讐譚。と見せかけて進化誕生、覚醒の物語。映像的な文章で、躍動感のある話しに釘付け。きっと映像化にも耐えうる作品です。ただフォイルの復讐の動機がそんなに持続するものなのかが少し引っ掛かった。2011/10/18