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ハヤカワ文庫
タイタンの妖女

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  • サイズ 文庫判/ページ数 346p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150102623
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tototousenn@超多忙につき、読書冬眠中。

91
☆5.0  おすすめのSF小説と検索したら、 「人類とは何かを問いかける不朽の名作」と、これがヒットし手に取った。 人類を救済しようとするラムフォードに、コンスタントは翻弄され太陽系を流浪する羽目になった。 ヴォネガットの仕掛ける手品に引き込まれ、いつの間にか結末を楽しみに先を読み進めていた。 「人類が救済されるためには何を為さなければならないのか」 そんな問いかけをいだいた読後だった。2021/01/23

人間万事塞翁が馬ZAWAZAWA

84
困難な登山後の達成感、いや違う!というか安堵感、悲壮感、いや違う、うまく気持ちを表現できない。私は山登りはしませんが・・積読だった本、三度目の挑戦でやっと最後まで読めました。ヴェネツィアさんの感想を読み奮起し完読。内容は今一解らなかった。が、エピローグを読んでいて不思議な感覚にとらわれた。村上春樹、大江健三郎、太田光が推薦する一端が感じ取れたような気もすが、深く解っていない気もする。何年後かに必ず再読しなければならない本。2013/07/26

催涙雨

44
たとえばふと夜空を見上げて果てしなく続く漆黒の世界の広大さや、そこに散らばった星の輝きに思いを馳せ「この大宇宙に比べて自分はなんてちっぽけな存在なんだろう?」と思う。あまりのスケール感に気圧され自分の悩みが小さく感じてしまうようなシニカルな感覚を覚える。この作品を読んであれに似た感覚がより鮮明になってよみがえった。この作品の根底にはおそらく人間や世の中に対する諦観や達観に近い悲しみがある。漠とした目的のなかで肩肘張って生きなければならない無意味さやそもそも宇宙のなかで人間という存在には、まして一人の命なん2018/06/24

扉のこちら側

43
初読。運命に流されたり、利用されたり。あまり好みではなかったが、時間を置いて再読したら楽しめるかも。【G1000・16作め】2013/03/30

キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

30
20年ぶりくらいの再読。頭が良くないセレブの青年の一生について。ラムフォードという男によって火星の軍隊に参加させられたり、記憶を奪われたり、水星に不時着したり、悲惨で悲劇的な一生を送る。まるで戦争に巻き込まれて理不尽な目にあう一般の人々のようである。最後に語られる人生の本当の目的とは、小さなささやかなものである。ささやかな幸せを、読んでいる自分も見つけられたように、少し幸せになった。ヴォネガットは本当に素晴らしいと思う。2018/06/04

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