ハヤカワ文庫<br> 星からの帰還

ハヤカワ文庫
星からの帰還

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  • サイズ 文庫判/ページ数 379p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150102449
  • NDC分類 989.83

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちぬ

6
レムの傑作なのだが、ファーストコンタクト三部作やサンリオSFから出ていた作品と比べると知名度が低い。奇妙な都市や社会構造を描かせたら、レムに並ぶものはない。しかもそれが、地球であるというのが効く。しかし、ソラリスもそうだったけどレムはロマンスっぽい展開書くの好きなのかね。 まあ、そんなことはどうでもよく、ハルとオラフのホモホモしさ半端無い。勝手にオラフのぱんつ履いて、勝手に履くなと怒られたらいきなりその場でぱんつ脱ごうとするハルさん、パネェっす。2012/04/28

山像

2
前半の大部分を占めるシュールレアリスム的な未来社会の情景描写が辛くて辛くて投げようかと思った……(本当にスピード感に欠ける立ち上がりでまあこれが半世紀前なのかもなあという感じだ)。 ただ話の骨格である「時間的断絶を伴う圧倒的に理解困難な社会」「人間から動物的な闘争本能を奪う処置(ベトリゼーション)が非人間的な世界を作るという逆説」「宇宙探査という大任が何も地球社会にもたらさなかった虚無感」といった要素は未だ古びていない。レムの思弁が冴え渡る名著なのでは。2013/12/21

Tsuyoshi

1
レムのSFは何十年経っても新鮮なんだけど、これはさすがに骨董品という感じ。しかし1961年から127年どころか、たったの60年足らずで我々はこの硬派さを失ってしまったね。2020/01/11

記憶喪失した男

1
1960年代のSFですが、未来予測SFというとこれを思い浮かべます。トイレとか、本当に未来的。わけのわからない単語を会話して、未来観を出すというのは1960年代頃から書かれ始め、これもそれを使ってます。

Empirestar

1
SF版浦島太郎物語ともいうべき小説で、異文化圏で長く生活したことがある人には首肯できる小説であった。テクノロジーや社会規範、ルールの変化というのは実は異なる地域にいないと敏感にならないものであって、レムはそのあたりの変化を究極の形で小説の中で読者に提示する。2008/05/23

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