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ハヤカワ文庫
発狂した宇宙

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  • サイズ 文庫判/ページ数 300p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784150102227
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chiru

73
キースはロケットの爆発により死亡とされたが、実は、地球と似て非なる平行世界で生存していた…。 異端者である彼が、様々な困難を切り抜けようと模索するのが面白い。 終盤、彼がこの世界に迷い込んだ謎が明かされるんだけど、まさか!な伏線にいろんな意味で画期的で驚きました。 次の世界は彼にとってハッピーエンドなんだろうな…。 なんとなく作者のシニカルな視点があるように感じる作品でした。 おすすめしてもらって読むことができて嬉しかったです。 徹夜して一気読みでした。 ★5 2018/02/07

ざるこ

60
月ロケット事故により現実世界と微妙に違う地へと飛ばされたキースの奮闘記。通常通りの街だけど紫色の異星人が歩き、月への航行も頻繁、ある星とは戦争中。ミシンの修理から編み出された瞬間移動、浮遊する人工頭脳の球体など奇天烈ぶりを楽しめるだけじゃなく人間キースの「そりゃそうなるよ」の失策や閃き、男としてのプライドを優先させるとこなど細かな心理描写はシリアス。宇宙に憧れてたキースが月へ赴く時の胸いっぱいの気持ち、終盤のメッキーの宇宙論はロマンがあるなぁ。宇宙がいっぱい!ラスト1行でふふっとなるとこも好き。最高です。2020/01/15

スカラベ

58
本書は1949年に刊行され舞台はその時点では未来の1954年。SF雑誌の編集者であるキースは、ある爆発に巻き込まれ、ミシンが空を飛んだことで大きく宇宙へと進出している世界へと飛ばされる。そこでは月や火星へは瞬間に移動でき、月人が街を闊歩し、土星近辺では星間戦争が勃発している。シュールで『なんて宇宙だ!(What Mad Universe)』(原題)と叫びたくなる宇宙。そこへ転移した謎は、空に浮かぶ人工頭脳メッキーが明解に教えてくれる。多元宇宙は可能な組合せの全てが無限に存在していると語る彼?の言葉が深い。2017/01/03

えか

44
1954年、先端にバートン式電位差発生機を搭載した、人類初の月ロケットが失敗。ニューヨーク州の裕福な出版社の社長の別荘に衝突、その際、蓄積した莫大な電位を放出。邸宅は完全に崩壊、邸宅にいた12名のうち発見された遺体は11名。客のひとりであった編集者は、閃光の中心にいたため粉微塵に吹き飛ばされたと推定。物語開幕、一ページ目で、ざっとこれだけの情報が語られる。この辺が推理物も書いていたブラウンの巧いところである。この後の物語は、この巻頭の情報の謎解きなのだが、それは読んでのお愉しみ。勿論、文句なしの名作です。2023/11/07

波璃子

28
今ではよく見かける多元宇宙を扱った作品たちの祖。作者の作品はSFを素直に楽しめる古き良き時代の代表作といった印象があってとても好きだ。読んでいて純粋に楽しく、ワクワクした気分が味わえる作品だと思う。2016/03/21

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