ハヤカワ文庫<br> 大宇宙の魔女 - ノースウェスト・スミス

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ハヤカワ文庫
大宇宙の魔女 - ノースウェスト・スミス

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  • サイズ 文庫判/ページ数 236p
  • 商品コード 9784150100360
  • NDC分類 933

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

眠る山猫屋

50
再読。古き良き古典なのだろう。銀河鉄道999の世界観と似た、アウトローたちが生き抜く荒野。ノースウエスト・スミスと金星人ヤロールが出会う様々な怪異。冒頭は主人公が拾ったシャンブロウという異種族の美女を巡る事件から。しかし、NWは本当に女難の男。首を突っ込んじゃうんだなぁ。四話中、三話は美女にかまったせいで巻き込まれてる。ほどほどにね。でも熱線銃一丁で切り抜けるNW、松本零士さんの挿し絵がぴったり過ぎる。2019/07/18

ニミッツクラス

32
71年(昭和46年)の200円の白背初版。カバー等は松本氏。13編あるノースウェスト・スミス物の内、初期(1933-34)の4編を収録。2021年に新訳のコンプ版が出たからNWスミス初読みの若い読者もいるだろう。第一作の「シャンブロウ」をガーンズバックに没にされたのは仕方ない…思いっきりF系寄りのスペオペだからG氏の編集方針と180度違う。ちなみに野田元帥の、自分が翻訳したかったと言う解説も面白いが、元来ムーアの作品は仁賀氏翻訳だから、これもムリ筋な話。“宇宙大作戦”のネタに使える内容が多い。★★★★☆☆2022/06/20

Bo-he-mian

21
パルプ・マガジン時代のスペオペでも屈指の傑作。作者が女性だけに、マッチョイズムを振りかざす数々のSFと違い、精神の深淵を描いた妖艶・耽美的内容が素晴らしい。加えて主人公ノースウェスト・スミスは毎回、色んなタイプの「精神攻撃」に遭ってヘロヘロになってるところを相棒に助けられるという、アンチヒーローぶりも面白い(笑)。このシリーズの代名詞ともなった傑作『シャンブロウ』を収録。いま読んでもちっとも古びない・・・と言うと大げさかもしれないが、面白さは折り紙つき。2018/09/08

miroku

18
松本零士の表紙が実にマッチしている♪やはり『シャンブロウ』が秀逸。ムーアは良い♪2012/12/03

白義

16
このシリーズの代名詞とも言うべきシャンブロウの初出は1933年。まだパルプ雑誌に載る小説が男の子の夢の冒険の世界を脱していなかった通俗スペースオペラ全盛時代である。そこに突如現れたこの小説は、異界の官能と美の中に宇宙的な深淵を孕んだ恐怖を妖しくも孤高の美しさを備えた叙情的名文でラヴクラフトの激賞を浴び、多くの少年たちの心を惑わせた。今ではシリーズ全ての合本版が出ているが、今でも読むべきはこのハヤカワ文庫版。シャンブロウに心を惑わされた男の一人である野田昌宏の訳者への嫉妬丸出し解説、美麗な松本零士絵が最高だ2018/03/04

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