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内容説明
ある冬の夜、湖に打ちあげられたスノーモビル。それは十年前別の湖で事故死した伝説的アイスホッケー・コーチが乗っていたはずのものだった。彼を失い衰退した町にかつての英雄の死への疑念が膨らむ。取材にあたるコーチの元教え子、地方紙記者のガスは、誰にも望まれぬまま町の歴史と最愛のチームの暗部に切り込んでいくことになるが―。アイスホッケー選手としても第一線の記者としても挫折したガスが、過去との対峙の末に見出すものとは?迫真の筆致と不屈のジャーナリスト魂が深く胸を打つ感動のミステリ。
著者等紹介
グルーリー,ブライアン[グルーリー,ブライアン][Gruley,Bryan]
『ウォール・ストリート・ジャーナル』シカゴ支局長。小説デビュー作『湖は餓えて煙る』がアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞の候補になるなど高く評価される
青木千鶴[アオキチズル]
白百合女子大学文学部卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
goro@80.7
26
500頁超があっという間に読了となるほど引き込まれた。湖に沈んだ町の名ホッケーコーチのスノーモービルが別の湖から打ち上げられた。デトロイトの新聞社を追われ地元の新聞社に職を得たガスが師と仰いだコーチの事件を追うのだが、母をはじめ街の住人は誰もが口を閉ざす。自身が抱える問題、血気盛んな部下のジョーニー、共に汗を流した親友の抱える闇、かつての恋人との関係などなど物語は大きな展開を見せて行く。アイスホッケーを題材に飽きさせずキレのある物語でありました。続編は出版してくれるんでしょうねハヤカワさん!2015/11/08
ばんだねいっぺい
23
夢中になって一気読みした。成長しているつもりでもそうではないことを知ることがある。2023/09/11
yooou
12
☆☆☆★★ なかり良い線です。次がでたらきっと読む。ちと長いのと、先が読めちゃうんだよなー。2014/01/11
tom
12
とにかく長い。元ホッケー選手,堕落した新聞記者,敗者復活戦を目指しているようないないような,そこから抜け出したくて,さんざんがんばるが,でも,前にあるのは,少年時代の見えていなかったおぞましと,今の自分を立て直すことができない苦難。そして,何とかかがんばろうとする中年前期。さて,この苦難を乗り越えて,主人公はどこに向かうのか。こんな話なのだ。話題としては,ちょっと古い感じがする。ただし,アイスホッケーが背景にある本は初めて読んだ。けっこう出色。2010/10/17
しゃお
11
アイスホッケーのシーンなど、印象的で物語の背景部分も丁寧に、そして鮮やかに描かれていて読み応えありました。しかしその反面、事件の結末とその行方を含めて登場人物の葛藤などが描きいれていない気がするのが残念。2010/09/19