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内容説明
仕事にあぶれたおれたち兄弟はふとしたきっかけで鉄道会社に雇われ、鉄道保安官の職に就くことに。荒野に出没する強盗団から列車の乗客と鉄道会社の財産を守るのだ。ところが、乗りこんだ急行列車にはワケありの乗客と怪しげな荷物が満載。はたせるかな、サンフランシスコ目指して列車が走り出したとたん、手荷物係が何者かに殺害された。もちろん、かの名探偵の魂を宿す兄貴のオールド・レッドが、この事件を見逃すはずもない。体調不良にもめげず、さっそく調査と謎解きに乗りだすが…痛快カウボーイ探偵が、愛馬を列車に乗り換えて大活躍。
著者等紹介
ホッケンスミス,スティーヴ[ホッケンスミス,スティーヴ][Hockensmith,Steve]
1968年ケンタッキー州ルイヴィル生まれ。ジャーナリストとして活躍した後、ミステリ作家に転身。2006年に『荒野のホームズ』で長篇デビュー
日暮雅通[ヒグラシマサミチ]
1954年生、青山学院大学理工学部卒。英米文芸・ノンフィクション翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ずっきん
63
『荒野のホームズ』第2弾。サウザン・パシフィック鉄道で起こる殺人事件、列車強盗に、鉄道保安官(見習い)として乗りこんでいたカウボーイ兄弟が挑む。本格物でありながら冒険活劇の要素たっぷり。ホームズのパスティーシュ感は前作よりも薄れているけれど、テンポよく、全てに於いてスケールアップ!開拓時代から大きく移ろう時代背景を背負わせた登場人物たちもいい。とにかく、弟オットーが語るシャーロキアンの兄グスタフの顔色ひとつ、むっちゃ美味しいわー。追跡するとこなんて名シーンだね。兄弟萌え萌え。んもー、こいつら最高♪→2019/01/22
鷺@みんさー
34
スコーンと気持ちよく楽しめた。やっぱり前作よりこっちの方が色々と脂が乗ってるね。兄弟愛もよきよき。続きもでたらまた読みたいな。アムリングマイヤー・エクスプレスあたりからのアクションは映像思い切り頭に浮かんで楽しめました🤗2020/11/23
Panzer Leader
30
いやいやこれは面白い!一作目の前半はちょっとのんびりモードだったけれど、本作は出だしから謎の殺人事件・列車強盗の登場・個性豊かで怪しい乗客/乗務員等と事件がフルスロットル状態、後半は兄弟による捜査にさらなる事件・列車アクションと盛り沢山。掛け合い漫才の様な兄弟のやり取りはユーモア・ジョークに包まれているけど、その底にはお互いへの思いやりが溢れている。肝心のミステリー部分もおざなりにされておらず探偵物としても一級品。自分的には今年読んだ本の中ではベストの作品でした。2015/08/05
M H
22
ホームズリスペクトを拗らせた兄貴と大のお兄ちゃん子の弟が鉄道保安官になるが、順調に進むはずもなく怪しい荷物に乗客、そしてやっぱり殺人事件が!前作と違い、話の立ち上がりが早く大幅に面白くなっている。ストレートでちょっと、いやだいぶ赤面の兄弟愛はそのままに謎もアクションもパワーアップ。あとがきには今後の展開が思わせぶりに言及されていて期待、したいけど邦訳がストップ。マジかよ。2023/01/27
Ayah Book
20
前作に劣らず面白い、西部劇ミステリ第二弾。ホームズに憧れる兄と、その兄を大好きな弟。二人が巻き込まれる列車内の事件とは。本格と冒険が程よくミックス。特にトロッコでの大活躍は笑った。弟の一人称地の文が洒落てるというか、ウィットがあって面白い。兄もいいけどとにかく弟が可愛すぎる。レディーに対する二人の慎ましやかな態度が最高。三作目が翻訳まだだけど、どうか刊行してほしい!!2020/06/01