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内容説明
「デュパンの能力はたいしたことはない。ポオとかいう作家が考えるほどの天才とはとても思えない」英国人の本に書かれた一節に激怒したデュパンは、私に向かってかつての冒険を語りはじめた。それは、当時はまだ若かったある英国人とともに黄金の鷹の彫刻を追った驚くべき事件だった…引退した名探偵の元祖オーギュスト・デュパンの興味深い回想を描くリチャード・A.ルポフの「五等勲爵士の怪事件」をはじめ、スティーヴン・キング、ジャック・オコネル、ディック・ロクティ、ジェフ・アボットら、人気作家から新人までが競演する豪華19篇。
著者等紹介
デミル,ネルソン[デミル,ネルソン][Demille,Nelson]
『将軍の娘』『誓約』などで知られるベストセラー作家
ペンズラー,オットー[ペンズラー,オットー][Penzler,Otto]
書店主、出版人、評論家、コラムニスト、アンソロジスト、作家で、アメリカ・ミステリ界の重鎮(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くさてる
18
たっぷり読める19編。ミステリというけれど、ほとんどはクライム、ノワール、サスペンスという感じで、後味が悪いものも多いです。が、読みごたえはしっかり。騙し騙されのアボット「赤に賭けろ」人間模様が絡みあうカントナー「ウェンディ・タドホープはいかにして命拾いをしたか」青年のまっすぐでほの暗い情熱が印象的なJ・キング「スネーク・アイズ」泥棒が出会った家の娘との奇妙なやり取りナイト「家宅侵入」とことん邪悪なオーツ版「ロリータ」のJ・C・オーツ「ドール」犯罪を企む男が老夫婦と出会うラーセン「隣人」などが良かった。2020/05/03
キヨ
2
「スネーク・アイズ」「ハーヴィーの夢」「ドク・ホーソーンの家から盗む」「エル・レイ」が印象的。こうして書き出してみると結構お気に入りの多い本でございました。どれもラストの余韻が好いですなぁ。2014/06/23
海老エミ
1
◯◯ミステリ達。短編集はあとどれ位あるのかを確かめずに読むのも楽しみ。ミステリ慣れしてる方達の箸休めみたいな感じなのかなと慣れない人間が読みました。そこそこ面白かった。2017/09/17
キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言
1
赤に賭けろ ジェフ・アボット/鉄の心臓 ジェフリー・ロバート・ボウマン/汚れのない高み ウィリアム・J・キャロル・ジュニア/進化 ベンジャミン・キャヴェル/美しいご婦人が貴女のために踊ります パトリック・マイケル・フィン/ウェンディ・タドホープはいかにして命拾いをしたか ロブ・カントナー/スネーク・アイズ ジョナソン・キング/ハーヴィーの夢 スティーヴン・キング/家宅侵入 マイケル・ナイト/パンク・オブ・アメリカ リチャード・ラング/隣人 トム・ラーセン/あばずれ ディック・ロクテ2006/01/12
やんも
1
このシリーズを読むたびに、ミステリーの定義とはなんぞや、と思ってしまう。謎解きミステリーはほとんどなく、サスペンス、スリラー、クライムばかり。まぁ、面白いがちょっと物足りない。2010/05/19