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内容説明
セクシーな声の女性パーソナリティと聴取者が電話で語り合うラジオ生番組に、参加者が殺到した。めまぐるしく参加者が変わる中、突如一人の男が「おまえが何をやったか知ってるぞ」と叫び出した。脅迫者の正体を知る鍵は声だけ。先の見えない事件にリーバス警部が挑む。スリリングな展開の「聴取者参加番組」をはじめ、リーバス警部もの7篇や、CWA賞受賞作の「動いているハーバート」、ローリング・ストーンズの軌跡を小説化した「グリマー」、ブラック・コメディー作品「唯一ほんもののコメディアン」など、21篇を収録した魂に響く短篇集。
著者等紹介
ランキン,イアン[ランキン,イアン][Rankin,Ian]
1960年スコットランドのファイフ生まれ。リーバス警部シリーズで人気を獲得し、CWA賞ゴールド・ダガー賞を受賞。また長篇だけでなく、短篇も国内外で高く評価されている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
bapaksejahtera
12
21の短編集。これ迄リーバス刑事物長編のみの読書だったので短編を試みた次第。21篇中7篇はリーバスが主人公であるためそれらは直ぐに作品に入り易いしそれ故か凡作も少なく思える。但し主人公の性格は長編と異なり丸くなっておりインパクトは弱い。他の作品もスコットランドに拘った作品である。中には時代設定を変えたり、結末を曖昧にする実験的作品も見られるが、麻薬の売人からその元締め迄、階層を遡った舞台回しが気に入った「新しい快楽」や絵画贋作をテーマにした「動いているハーバート」等、全体としては作家を見直す機会となった。2022/03/17
ホレイシア
9
「リーバス警部の物語」と題する作品がところどころに挟まった短編集。「唯一ほんもののコメディアン」なんか好物だしそれぞれ読ませるけど、やっぱりリーバス警部の話がいい。最後に「サンタクロースなんていない」を持ってきた演出もいい。もったいなくて少しずつ読んでたんだけど、クリスマスを前にいいタイミングで読み終わった。2010/12/06
タイコウチ
5
実際に読んだのは、『現代短篇の名手たち2 貧者の晩餐会』(ハヤカワ・ミステリ文庫 2009年)なのだが、読書メーターではなぜかうまく出てこない(?)。全19篇で、2004年刊のポケミス版とは少し違うみたい。リーバス警部シリーズは、最新作を含めここ20年分くらい読んでしまったので、未読だった短篇集(リーバスが登場するのは半分くらい)も読んでみた。退職間近から退職後のリーバスの長編を愛読しているので、相棒シボーンや宿敵カファティが出てくるのが当たり前になっていて、若かった頃の短篇はちょっと物足りないかな。2022/12/19
Coders
3
箸休めのつもりで読んだが、やっぱりリーバスシリーズは短編でなく長編のほうが好き。長編は読むと疲れるが短編だとちょっと物足りない。2017/08/16
goldius
2
美術ネタ音楽ネタもあるバラエテイに富んだ短編集2008/08/31