- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > ハヤカワポケットミステリー
内容説明
恋人にふられたバーニイは、傷心を癒すため、古い屋敷を改造した片田舎の英国カントリーハウス風ホテルへ―もちろんそんな殊勝なバーニイではない。狙いはホテルの図書室。そこには、かのレイモンド・チャンドラーが、ダシール・ハメットに贈ったというコレクター垂涎のサイン本が、人知れず眠っているのだ。もし発見すれば、その価値(推定)二万五千ドル!“親友”のキャロリンと愛猫のラッフルズを伴い、屋敷に乗り込んだバーニイだが、大雪に閉ざされた屋敷で殺人が…かくして、またしても、探偵の才能を心ならずも発揮する羽目に。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
一乗寺隼人
11
本編とは関係ないですけど、バーニイの書店で1冊欠本の全集を買っていった客が言ってた欠けてる本を自分で見つけたらそれで私はゲームに勝ったことになるというのに激しく同意。それが古書店巡りの面白さ楽しさだよね。2018/09/28
びぃごろ
10
【泥棒探偵バーニィシリーズ⑧】傷心のバーニィは、親友キャロリンとラッフルズを連れて英国風カントリーハウスで三泊四日を過ごすことに。何故フラれた彼女と行こうとした宿をキャンセルしなかったのかと突っ込むキャロリン。歴史あるその宿の図書室には、どうやらチャンドラーの手沢本が眠っているらしい…。雪が降り止まぬ片田舎、吊り橋を渡って到着すれば閉ざされた館の完成!次々に人が殺されていく…まさか分かれた彼女もやってくるとは…バーニィの推理はさていかに。レイは救世主となって現れる。モンドリアンに次ぐコレクションが加わるか2021/08/26
ハル
7
なんとなくタイトルに引かれて読んでみた。 独特の軽妙な語り口&ユーモア溢れる言葉遊びの数々は、あらすじに書いてある通り「英国風ミステリ」とも言えるけど、なんとなくラノベっぽさを感じてしまう作品でした。2014/02/06
海星梨
4
探偵は休暇を過ごすために訪れた場所で必ず死体に遭遇する。それも田舎、それも冬となればまわりから雪で隔絶された状態で!バーニィは泥棒だけど、そんな探偵の型通りに遭遇しちゃう。で、泥棒として解決しちゃう。レイモンド・チャンドラーの小説はそのうち絶対に読みます。言葉遊びが上手いのが相変わらず好き。こんな会話がしたい。2017/09/03
みずけろ
4
出た「雪の山荘」!ミステリー好きには外せない設定で起こる連続殺人事件。中の人まで、次に誰かが殺されなきゃおかしいと言っていて、ニヤリとしてしまう。実際に雪の山荘に陥ったら、やっぱり思うよねー! バーニィーがひょうひょうととしていて、ときどき子どもにやり込められたりして、なんとも愛おしい。他の作品も読みたくなる良作です。2014/12/11