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内容説明
あたしの名前はエヴァ・ワイリー。新米の女子プロレスラーだ。ブスで大女だからとうぜん悪役だけど、プロレスが大好きだから文句はない。ふだんは自動車置場の整備員や、ミスタ・チェンていうちょっとヤバそうな実業家の使い走りをしている。トラブルに巻きこまれたのは、ミスタ・チェンのお使い先のクラブでガードマンのアルバイトを引き受けたりしたからだ。新しいバンドの出演で客が大勢いるところへ、警察の手入れがあるわ、どこかの馬鹿が催涙ガスを投げこむわで、クラブは大混乱。騒ぎのなかからバックコーラスの若い娘を救いだしたのまではよかったけれど、それからというもの、変な奴らにつきまとわれたり生命を狙われたり。どうやらクラブで救った娘が原因らしいんだけど…。タフな外見の下にやさしさを隠しもつ女子プロレスラーが、つぎつぎ襲いくる悪党どもから若い娘を守ろうと、孤軍奮闘の大活躍。英国推理作家協会賞受賞作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ショコラテ
10
ブスで大女でヒールのプロレスラー、エヴァ。V.I.ウォーショースキーや葉村晶ばりにトラブルに巻き込まれまくりながら、それでも我が道を行くさまがとてつもなく爽快で格好良く、そして哀れでもの悲しい。エヴァが読者に語りかける構成のため、男性は抵抗があるかも。男性のことは基本、マスかき野郎呼ばわりだしね(笑)。家族に恵まれず、施設を転々として育ったエヴァは教養はないけど、憎めないいいヤツ。エヴァの二頭の犬、許さないラムセスとお馬鹿なリネカーの活躍も見もの。犬を傷つける奴は許しちゃいけない。2018/09/20
聖月
0
〇勘違いしていたことに、悪役女子プロレスラーが事件を解決する物語だと思い込んでいたことがある。本書には、あまりミステリー性はない。結局、主人公が事件を解決する物語ではなく、主人公が自分の目の前の問題を解決する物語なのである。当然、どうやって乗り越えることができるのか、というようなトラブルに主人公は巻き込まれていくのだが2003/12/11
H.Sato
0
このミス1995年版海外編第10位。 「あんたが何を信じさせたいかによるね」このセリフで、再読であることが判明（笑） 読みやすくて、ワタシは好きな作品。アニメ化とかどうでしょう？ 一度目に読んだ、学生の頃を少し思い出しました。 A2024/04/14
りうかん
0
大女の悪役プロレスラーが主人公の・・・ハードボイルド？推理小説ではなく、気まぐれでブロンド女を助けた主人公が意図せず中国系と黒人系のショバ争いに巻き込まれてどちらからも命を狙われるが何とか切り抜けるというお話。主人公は楽観的で頭のよくないワルで、あまり感情移入できるタイプではない。そしてこれはミステリではない。2018/12/16
