世界ミステリシリーズ<br> シュガータウン

世界ミステリシリーズ
シュガータウン

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  • サイズ B6判/ページ数 243p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784150014759
  • NDC分類 933

内容説明

デトロイトの街の喧噪を耳に、ぼんやり時を過す私立探偵エイモス・ウォーカーに、久々に仕事が舞い込んだ。マーサと名乗るポーランド移民の老女の頼みは、孫の行方探し。19年前、この街で働いていた彼女の長男ジョセフは、精神錯乱からか家族を射殺し、息子マイケルだけが難を逃れた。マーサはその報を故国で聞いたが出国できず、やっとアメリカの土を踏んだのが2年前。孫会いたさに手を尽し、ついに行き詰まったらしい。エイモスは難なく、マイケルがカリフォルニア湾で溺死していた事を突き止めた。仕事もある時には続くものだ。次の依頼主はある編集者で、亡命ロシア人作家の執筆をKGBが妨害している事実を確認して欲しいという。そんな時、マーサから、昔ジョセフに渡した家宝の十字架を探してくれとたのまれた。が、それが殺人の引金になろうとは…被害者は宗教美術品の故買屋。エイモスが会いに行った直前に何者かが口を封じたらしい。彼の再調査を快く思わないものがいるのか?二件の調査が進むにつれ謎はますます深まり、エイモスの身に危険が迫る!やがて、事件は過去の中から思いがけない真の姿を見せるのだった…私立探偵エイモス・ウォーカー登場!自動車と移民の街デトロイトにチャンドラーの心を甦らせた、人気上昇中のシリーズ第一弾。私立探偵小説大賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

maja

11
探偵エイモスはポーランド移民の老人から行方不明の孫の捜査依頼を受ける。老女は19年前に長男が一家心中を試みて孫だけが助かった報せを受けていたが出国できず、ようやく2年前にアメリカに入国して手を尽くしていた。デトロイト工業地帯に流れて来る移民社会の物語が編まれていく。新たな依頼を受けて捜査が進んでいくなか家宝の十字架をも探すことになるエイモスの身に危険が迫って来る。地味だが街の様子や看護婦カレンや元刑事のメイクとエイモスとの絡みに味がある。2019/01/15

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