Hayakawa pocket mystery books<br> アデスタを吹く冷たい風

Hayakawa pocket mystery books
アデスタを吹く冷たい風

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  • サイズ 新書判/ページ数 197p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784150006464
  • NDC分類 933
  • Cコード C0297

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hanchyan@住みなすものはこころなりけり

24
ものすごく面白かった。ミステリ的構成要素がきわめてシンプルにもかかわらず驚きがある表題作から始まるテナント少佐もの4篇はニヒルな空気が冒険小説好きにもオススメ。ノンシリーズ3篇ではヒチコック風ロマコメ「うまくいったようだわね」がものすごく好み。この本読み始めた時にはまさかこんなに笑えるとは予想外だったぞ(笑)。そして「北イタリア物語(玉を懐いて罪あり)」!短編でこの重厚さ、加えて、順列組み合わせを仔細に検討すると“解ける謎”なのがスゴイ!“盲点の形”を様々に綴った7種の短編。座右の書がまた一冊。大満足♪2015/03/28

ホームズ

22
久々に再読してみた。表題作の『アデスタを吹く冷たい風』他3作のテナント少佐シリーズがやはり好きだな~。将軍に反感を持ちながら良心を持って仕事をしてる感じが良いな~(笑)物語の雰囲気も好きな感じで時々再読したくなるな(笑)2013/03/14

よっぴ

11
ミステリ、本格。作者が1949年〜1958年に書いた作品の短編集で、テナント少佐シリーズの4編と他3編で構成、実質的には全集となるようです。。有名なテナント少佐が主人公の作品は軍人物。しかし結末では一気に世界が反転してしまう本格感がたっぷりのミステリ。他の作品では「うまくいつたようだわね」がサスペンス犯罪物として気に入りました。。この本は1961年発行で、平仮名の小文字がない…っ→つ(若い少佐がいつた等)など最初だけ戸惑います。でもそれも含めて雰囲気を楽しむのも良いかと思います。2014/03/10

エチゴヤ

8
テナント少佐は軍事国家の軍人たるブラウン神父って印象でした。あそこまで逆説的ではないけど。渋い。ノンシリーズの「もし君が陪審員なら」と「玉を抱いて罪あり」もそれぞれの味が好き。2015/06/16

ヨッシー

8
ノンシリーズ短編の出来はまぁまぁ(「玉を懐いて罪あり」は最後ニヤリとさせられました)ですが、やはりテナント少佐ものにこそこの短編集の存在意義があるといっても過言ではありません。独特な空気感・職業軍人として将軍の定めた法規に従い行動せねばならない中で、自らの良心を貫こうとするテナントの誇り高い生き方・(地中海に面した軍事国家の)《共和国》の描写の荒々しさ、すべてが合わさって、とんでもない傑作ぞろいになっています。表題作よりも、「獅子のたてがみ」「良心の問題」の方が半端ない傑作に思えます。見つけ次第買うべし。2011/03/07

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