Hayakawa pocket mystery books<br> はなれわざ

Hayakawa pocket mystery books
はなれわざ

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  • サイズ B6判/ページ数 346p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784150004743
  • NDC分類 933

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

geshi

10
証拠をまともに取ろうとせず、強引に犯人を決めつけてしまう異国の地で、孤軍奮闘するコックリル警部が狂言回しとして存在しているのがファンとしては違和感。まともに捜査ができない中で容疑者それぞれの心理や行動を元に推理するというミステリーの純粋な形をやろうとしたのかな。旅先だからこそ日常とは違う顔を見せ、愛や欲望や悪意が生々しく、うすら寒く出てしまうのをじっくりと描いている。真相の一歩手前まで見せて、しかも真相には届かせないのがブランドの凄い所だな。2013/11/17

AR読書記録

8
ふむ。トリックとしては多少禁じ手というか微妙な気分にはなる。あと舞台設定が、“科学的操作”ができないとか時間的制約をつくるためとしても、ちょいと現実味がない気はする。謎解きもころころ転がっていくので、時々ついていけなくなってしまって、自分の頭の出来が心配になる。たぶんもう一度読めば、ああここはそういう意味ねといろいろ納得いくんだろうけれど。私として面白かったのは心理描写の細やかさ。2015/09/29

なかたし

1
終盤のどんでん返しと、真相に登場人物の揺れ動く感情が絡んでいるのが良かった。犯人の感情が揺れ動いて途中で路線変更したのが、意外な場所で現れていた。ただ、中盤はちょっとだれていて、読み進めるのが苦痛だった。一体なんの意味があるのか、よくわからない場面もしばしば。2013/04/28

madhatter

1
再読。大胆なトリックが賛否両論ある作品。確かに、無理があるという意見はもっともだ。だが、ブランドの最大の特徴、意地悪さを考えた時、これを成立させた事実自体が、物凄い皮肉を孕んでいるのではと再読して思った。この手のトリックの場合「何故誰も気付かなかったか?」が最大の弱点になる。勿論彼女も、この点に対するフォローは行っている。だが本作の場合、怪しみつつも身近な者さえそれに気付けなかった。ここに、彼等の強調した「愛」がいかに表面的なものに過ぎないか、作者の嘲笑が透けて見える気がする。2011/04/20

タキ

0
僕の読者としてのレベルが足りなかった2013/05/21

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