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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
生存戦略
9
ガードナー三冊目読了。古典的なトリックだがそつなく王道で面白く展開していくのがガードナーらしさ。安心して楽しめる。本作が出版された1942年といえば前年の暮に真珠湾攻撃があり、アメリカも太平洋戦争の真っ只中。作中の容疑者も戦場への出征を間近に控えており、戦争中のアメリカの様子が垣間見えて興味深い。主人公のドレイクによる、老人が安楽に暮らすために彼らは戦場へいくわけではない、いずれ戦場から戻った彼らが新しい世界をつくるのだ、と依頼者をさとす台詞が印象に残る。世代間格差の問題はいつの時代にもあるのだなと。2018/01/13
AR読書記録
2
相変わらず、ほんと、驚くほどにっちもさっちもいかない状況を作り出す名人だこと。そしてさすがに、猛犬にまであっという間になつかれてしまうペリイ・メイスン、超人設定過ぎ、とは思うものの、まあそこはフィクションだし、エンタテインメントだし、ということで。とても楽しみました。しかし、このタイトルがここまで直接的に内容にからんでるとは思ってなかったけど、重要だった。しかし日本人(少なくとも私)にとってアヒルってそう身近な生き物ではないので、「アヒルが溺れる」ことのあり得ねぇ感をさほど共有できないのはちとつまんない。2015/06/20